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終わり ページ24

私は稲瀬を気絶させ、負ぶった。


横腹を貫通した銃弾はそこら辺に転がっているが、無視して傍観者達の元へと歩く。


元々、稲瀬が二番目に出した武器が死神に効かないものであることなど判っていた。


だから、私はわざと攻撃を受けた。


歩く度に横腹から血が滴り落ちるが、まぁ時間が経てば治るだろう。


「結果はついた…みたいだね。」

及川さんは笑って出迎えてくれたが、他の皆の顔は険しい。


当たり前だろう。


「まぁ、研磨も無事に戻ってきたし。一件落着としていて。


嗚呼、菅さん、澤村さん。お願いがあるんですけど。」


「”稲瀬の対応”だろ?俺らより権力がある天沢が決めれば良いと思うぞ。」


「流石、澤村さん。判ってますね〜。」


「毎回そう言ってるだろ。」

菅さんからのツッコミが入るが流すとしよう。


「稲瀬はまだ生きてる。

魂が間違って私達の所に来てしまった、と言うところだろう。」


稲瀬を降ろして、私は背伸びをした。

「天沢、そろそろ本当のことを話してくれないか?」

国木田さんの言葉で我に返る。

忘れてた。


忘れてたかった。



私だって言いたくない。

けど、約束したんだから。


「判りました。」

「A。何でそうやって傷付きにいくんだよ。四年前の二の舞いになるつもり?」

京治は私に喋らせたくないよう。

けど、言わなければならない気がしてならない。


「御免、京治。」


私はそう言って一息おいた。


「私達、一言で言うと”死神”です。」

”死神”→←真意



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流界(プロフ) - とても面白い作品ですねッ!続き楽しみにしていますッ!更新頑張ってください!! (2017年5月26日 17時) (レス) id: fec9330555 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:一口タルト | 作成日時:2017年3月17日 22時

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