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心配 ページ11

「何を心配しているの?」

そう言って首をかしげるAに少し腹が立った。

俺達は死神。

人間に自分達の正体がバレてはいけない。

それは俺ら死神の中での暗黙のルールと言っても過言ではない。


人間達に深く関われば苦しくなるのは目に見えている。


だからこそ、俺は彼女にここにいて欲しくなかった。


もし、彼女がここの人達ともっと長く過ごしたいのなら、この任務に参加して欲しくない。



「…お前はそれでいいのかよ。判ってんだろ!?自分の立場をわきまえろよ!


俺はただ…。


ただ…。


四年前みたいに苦しいも思いをして欲しくないんだよ。」


エゴだと思われたくは無い。

馬鹿みたいな考えだけれど、彼女が心配なのだ。


Aには借りがある。

それに自由気ままなくせに他の人には優しいAが傷付くのはもう見たくない。


「私が同じ過ちを繰り返すと思う?」

「そうなる可能性もあるから言ってんだろ?」


他の人は訳が分からないと言った表情で俺らを見ていた。

知らなくて良い。

むしろ判るな。


一生知らなくて良い。


「はぁ…。

私はもう同じ過ちを繰り返すつもりは無いよ。

もう二度と…ね。」


資料を封筒の中にしまい、封を閉めたA。

それは任務を受けることに下と言うことだ。


自ら傷付きに行くのかよ…!

認めたくない。

けれど、認めるしか無いのが現状。



何も出来ない自分に腹が立った。
クッソ悔しい。


「何やってんのさ、にろちゃん。

一緒に行くんでしょ?」

「嗚呼。」

俺はAが傷付かないように守ろう。


先に行ったAを追いかけるようにして付いて行った。

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流界(プロフ) - とても面白い作品ですねッ!続き楽しみにしていますッ!更新頑張ってください!! (2017年5月26日 17時) (レス) id: fec9330555 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:一口タルト | 作成日時:2017年3月17日 22時

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