6「こっち向けよ。」 ページ7
心臓は正直だ。
6「こっち向けよ。」
『・・・ふう。』
給湯室に来た。
こういう事するのって、凄く社会人っぽい。
ちょっと嬉しくなる。
宮「おい。○○」
『(ビクっ)』
宮「・・・。」
宮地先輩が入り口に立っていた。
凄い形相で。
『み、宮地先輩?』
なんか怒ってる?(いや、常に怒ってるように見えるけど・・・。)
宮「何で俺に聞かなかったんだよ。」
『え?』
宮「分かんねえとこ、俺に聞けって言ったじゃん。」
『え・・・と・・・』
宮地先輩の方を向けない。
なんせ「出来るだけ話しかけたくないから」なんて
口が裂けても言えない。
宮「こっち向けよ。」
『ちょ!?』
ぐいっと腕を引かれて正面を向かされる。
バチッと目が合う。
頭の中で警報が鳴っている。
逃げろ。逃げろ。
でも、心臓の音が邪魔をする。
宮「○○。」
『み、宮地先輩・・・。』
またその顔。
動けなくなる。
宮「俺、嫉妬深いんだわ。なあ?」
『っ!?』
宮「他の男と喋ってるの見ると、イラつく。」
『み、宮地先輩・・・』
耳にかかる息。
近すぎる距離。
宮「ほら、戻るぞ。」
『・は・・はい。』
にやっと笑って、何事も無かったかのように
給湯室から出ていく宮地先輩。
心臓が煩い。
冷汗も凄い。
私ばっかり、余裕が無いみたい。
宮「あ、あと今日から「宮地先輩」じゃなくて「宮地さん」な。」
『え、なんでですか?』
宮「うちの会社、上司には「さん」呼びだから。」
『なるほど・・・。』
宮「・・・○○」
『なんですk(ちゅ)』
宮「好きだよ。」
『〜〜〜っっっっっ///』
ここ!!!
一歩入ったらオフィスですよ!!!!????
っていうか・・・
『宮地先輩!!!////』
宮「なに」
『ま、前は言いそびれちゃいましたけど!なな、なんでそんな・・・き、キスなんて!』
宮「油断してるお前が悪い。ほっぺたくらいいいだろう?それから、」
『よくないでs!?』
ほっぺたをつねられた。
痛い。かなり痛い。
宮「宮地「さん」な?」
『ふ、ふみまへん(すみません)。』
宮「(かわいい。)」
『い、いひゃいでふ(痛いです)!』
宮「(襲いたい。)」
『(この沈黙は何!?)』
そのあとお茶を配りに行ったら
「ほっぺたどうしたの?」
って5、6人に言われてしまった。
宮地さんは笑いを堪えていた。
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小夜(プロフ) - 姉さん» ありがとうございます!頑張ります!!(;_;) (2016年1月22日 1時) (レス) id: fa2c4eef6f (このIDを非表示/違反報告)
姉 - 頑張ってください!応援してます! (2016年1月18日 19時) (レス) id: 6847b52a8f (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - 羅虎さん» ありがとうございます!最近忙しくて中々更新出来ませんが、頑張ります( ;∀;) (2015年12月25日 18時) (レス) id: fa2c4eef6f (このIDを非表示/違反報告)
羅虎(プロフ) - こんばんは!宮地さん大好きなのでこれからも更新待ってます!! (2015年12月25日 0時) (レス) id: 1c137cc79e (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - ユキさん» わー!!ホントだ!教えて下さってありがとうございます! (2015年10月25日 17時) (レス) id: 4d8dfad001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小夜 | 作成日時:2015年7月1日 18時