ちょっと待って宮地さん。【黒バス】

３５「・・・ああ、ごめんな。」-高尾side- ページ36

カウントダウン開始。






３５「・・・ああ、ごめんな。」-高尾side-






『お先でーす。』


今日は予定通り早く仕事を終わらせた。

○○と飯行くために。

最近電話もメールも来なかったから、

我慢できずに俺から誘った。


二人で飯なんて、もう何回も行ってるのに、

毎回毎回緊張するのは、






『(絶対、会うたびに好きになるからだわ・・・。)』





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「高尾君！待った？」


『全然！こっちこっち！』



待ち合わせ時間まで、まだ５分もある。

俺は絶対○○を待たせたくないから、１０分前には行くようにしている。



「高尾君と待ち合わせしたら、いっつも私の方が遅いんだよねー。」


『女の子を待たせるなんてありえないでしょ！』


「さすがモテ尾くん！」


『いや、そんな褒めんなよwww』



違う。

こんなに馬鹿みたいに緊張して、

早めに来て、相手を待ってるなんて、



『(ホントは、○○にだけだよ。)』





「もう最近いろいろありすぎて、高尾君に会いたかったー。」


『俺も、○○と会いたかったぜ？最近会ってなかったし。』


「え、嘘？一週間前に会ったよね？」


『一週間″も″前じゃん！www』




ああ、仕事頑張って良かった。

こんなに気が緩んだ○○を見れるのは、俺だけ。

誰も見れない。

例え、




宮地さんでも。



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「たかおくーん。」


『・・・。』


まずい。

場所を俺ん家に変えたから良かったけど、

完全に泥酔モードだ。

泥酔モードの○○は久しぶりに見る。


「ねえ、きいてる？」


『お、あ、ああ！聞いてる聞いてる！！』


「もう、かいしゃ、やめたいー。」


かわいい。

ほんとにかわいいからやめてほしい。



「だいたい、みやじさんもみやじさんだよ。」


『え、宮地さん？』


「もうわけわかんないもん。」



嫌な予感がする。


「なんでいっつもあんなことするの？」


『○○・・・。』


「どうして、あんなにどきどきするの？」


『・・・ああ、ごめんな。』


「もしかしてわたし、みやじさんが・・・んっ」




○○が酔ってる状態で良かった。

ごめん。ごめんな。

またキスして。



でも、



『(「みやじさんが」の続きは、)』








まだ。


まだ聞きたくねえ。









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