32「・・・怒れなくなるだろ。」 ページ33
期待している自分が嫌で。
32「・・・怒れなくなるだろ。」
先輩と遭遇した日から3日が経った。
先輩の携帯番号が書かれた紙は高尾君が捨ててくれた。
それからというもの・・・。
宮「○○。またここ間違ってる。」
『あ、す、すみません・・・。』
宮「ったく今日で何回目だ。刺すぞ。」
『・・・。』
宮地さんの暴言も耳に入ってこなくって、
頭の中で繰り返されているのは、
_______ちゃんと謝りたいんだ。あの時の事。
先輩から言われた一言。
・・・謝ってほしいわけじゃない。
でも、もしその言葉が本当なら?
『(ああ、私どんだけ好きだったんだろう。)』
宮「○○。ちょっと来い。」
『ぅえ!?』
いきなり腕を引っ張られて、変な声が出た。
宮地さんはいつも乱暴だ。
いつもなら恐怖で震えていたのに、
今日はなんだか、
『(やばい、泣きそう。)』
_______。
__________。
宮「おら。」
『っ!?』
連れてこられたのは少し狭い応接室。
宮地さんは私をソファーに放り投げた。
『ど、どうしたんですか?』
宮「こっちが聞きてえよ。」
『え?』
宮「いつも出来る奴がこんなにミスするのは初めてだからな。」
『あ、』
宮「おい、いつもの集中はどーしたよ。あ?」
片眉を上げて聞いてくる宮地さん。
ああ、宮地さんの言う通り、集中してない。
これじゃ、迷惑を掛けるばかりだ。
宮「・・・○○。」
『ご、ごめ、なさ、』
多分、今私は酷い顔だろう。
泣きそうだけど我慢しなくちゃ、ってギュッと目を瞑った瞬間
『っん・・・』
両手で頬を包まれ、
キスされた。
宮地さんに。
宮「・・・んな顔すんなよ。」
『み、みやじ、さん』
宮「・・・怒れなくなるだろ。」
『あ、あの』
宮「ああ、もう無理。もっかい、」
「キス、させろ。」と言われたと同時に奪われる唇。
何も考えられなくなる。
宮「っは、煽んなよ。」
『み、みや、じさ、んんっ』
宮「好きだよ。・・・んっ」
ああ、何やってるんだろう。
私、もしかして、
『(・・・宮地さん・・・。)』
・
33「お前、顔赤いぞ?」→←31「記憶にねえ・・・。」-高尾side-
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小夜(プロフ) - 姉さん» ありがとうございます!頑張ります!!(;_;) (2016年1月22日 1時) (レス) id: fa2c4eef6f (このIDを非表示/違反報告)
姉 - 頑張ってください!応援してます! (2016年1月18日 19時) (レス) id: 6847b52a8f (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - 羅虎さん» ありがとうございます!最近忙しくて中々更新出来ませんが、頑張ります( ;∀;) (2015年12月25日 18時) (レス) id: fa2c4eef6f (このIDを非表示/違反報告)
羅虎(プロフ) - こんばんは!宮地さん大好きなのでこれからも更新待ってます!! (2015年12月25日 0時) (レス) id: 1c137cc79e (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - ユキさん» わー!!ホントだ!教えて下さってありがとうございます! (2015年10月25日 17時) (レス) id: 4d8dfad001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小夜 | 作成日時:2015年7月1日 18時