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佐久間「ぼくはねー、元々本当のお犬さんだったんだよ！」
目黒「康二から飼い犬だったって聞いたけど…」
佐久間「あれっ、康二先に話したの！？」
向井「佐久間くんが飼い犬やったって事しか話してへんで！」
佐久間「あぁびっくりしたぁ〜ネタ奪われたかと思った！」
向井「そんな薄情な真似はせーへんよ！」
佐久間の家はそこそこ裕福な家だったらしい。
実際裕福かどうかはさておいて、佐久間は家の庭に咲く綺麗な桜の樹が好きだったらしく、春になるといつも樹の周りではしゃいでいたそうだ。
佐久間「本当に綺麗な桜でね！ご主人もぼくが桜好きなの知ってたから、ぼくが寿命で死んじゃった時はその樹の下に埋めてくれたんだぁ！」
とても楽しそうに話す佐久間を見て、いいなぁなんて羨望の思いが渦巻く。
佐久間「そう、だからさくまさんのね、この「佐久間」ってみょーじ？ってやつは、ご主人のものなの！」
目黒「…ご主人に会いたいとかって、思わないの？」
佐久間「うーん、思うけど…それよりもご主人が大切にしているご家族の事守りたいなぁって気持ちの方が強いかなぁ！」
桃色の瞳を細めて話す佐久間は、「何か惚気話みたいだね〜！」と続ける。
向井「でもでも、佐久間くんがこーんなにみんなに人懐っこいのも、これ聞いたら納得やろ？」
目黒「…確かに」
佐久間「えへへ。そう、だからね、俺はあべちゃんにも人間みんな悪い人じゃないよーって教えたいの」
目黒「…」
佐久間「あっ、めめも、めめも人間嫌い？」
目黒「嫌いって言うか…」
向井「羨ましいんとちゃうん？」
目黒「えっ」
何でわかったんだ。そんな気持ちが顔に出ていたのか、ふふっと向井は笑うと
向井「だって佐久間くんの話聞いてる時の顔、ええなぁって顔してたんやもん！」
なんておちゃらけた調子で続けた。
佐久間「羨ましいのかぁ〜！それじゃあここでいーっぱい、楽しく暮らそ！ここ、とーーっても、楽しいもん！」
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賭果(プロフ) - 初めまして、検索で見掛けてこの話のみ途中まで読んでいるのですが、ふっかさんがまさか…と思いました。その他のシリーズもぜひ、読んでいこうと思います (2020年6月14日 21時) (
レス) id: e86ba3e61e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - はじめまして。伍話の話がゆり組ー(≧∇≦)て感じがしてとても好きです。笑 これからも更新を楽しみにしています。 (2020年6月6日 20時) (レス) id: 2effd210bf (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 新作おめでとうございます！全部面白くて読ませて頂いてます。今作は自担であるめめが最初の主人公っぽかったのでとても嬉しいです。これからも応援してます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年6月1日 17時
