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向井「ふっかさん、この子、めめ！目黒蓮って言うねん！烏天狗の半妖の子でな！」
深澤「…そう」
向井「あっ、安心して！めめきゅんとーーってもええ子やから！」
深澤「知ってるよ」
目黒「知ってる？」
向井「流石ふっかさん！やっぱりふっかさんは他の人間様と違って俺らにも優しくしてくれるええ人間様やわ〜！」
どうやらいつものやり取りらしい。
向井はご満悦そうに「知ってる」という少し違和感のある答えに明るい調子で返す。
ラウール「…！康二くん、」
向井「ほんなら次境内に戻ろ〜！めめ、行くで！」
目黒「え、あ、うん」
向井が目黒の手を引いてパタパタ、と部屋から出ていく。
こういう時の誤魔化し方は本当に恐ろしく上手いな、と思いながらラウールは震えている深澤の手をぎゅ、と優しく握る。
ラウール「ふっかさん、大丈夫だよ〜」
何か、きっとここに来る前の事であろう事を思い出したらしい深澤は、何も言わず無理したように笑うとラウールに握られた手をそのまま彼の頭にやった。
ラウール(…そんな苦し気に笑っても、何にも変わりないじゃんか)
彼は見えない深澤の顔を考えながら、大人しく撫でられる。
最初の方は取り乱す事が多かった。
今は取り乱さなくなったけど、代わりに自分たちに気付かせないように隠しているような気がした。
ラウール(…嫌なのかな、やっぱり。弱いところ見せるの)
深澤は何も言わずにラウールの頭を撫でる。
その手が段々と落ち着いてきて、いつものような撫で方に変わるまでラウールは彼の膝枕に頭を預けた。
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賭果(プロフ) - 初めまして、検索で見掛けてこの話のみ途中まで読んでいるのですが、ふっかさんがまさか…と思いました。その他のシリーズもぜひ、読んでいこうと思います (2020年6月14日 21時) (
レス) id: e86ba3e61e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - はじめまして。伍話の話がゆり組ー(≧∇≦)て感じがしてとても好きです。笑 これからも更新を楽しみにしています。 (2020年6月6日 20時) (レス) id: 2effd210bf (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 新作おめでとうございます！全部面白くて読ませて頂いてます。今作は自担であるめめが最初の主人公っぽかったのでとても嬉しいです。これからも応援してます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年6月1日 17時
