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関係ないとは分かっている。
ここにいる照は、何も悪くなくて、他の世界の彼同様に優しくて、自分を支えようとしてくれる人である事は、頭では充分理解している。
理解しているから、きっと怖いなんて思ってしまっているのだろう。
また信頼して、違うとわかっていながらも勝手に■に重ねてしまって、それで違うってわかって1人で狂っちゃって、あの子たちみたいに手放して、後の事は何も知らない考える権利もない、って。
自分を正当化する為に、閉じ込めて蓋をして二度と開封できないように箱に入れて、その箱の中でぐしゃぐしゃに壊してしまって。
その結末が今の自分の弱さだ。情けない、強くならないと、だから、克服しないと、って。
また照と仲良くなったら、その分お別れが辛くなる。
そうしたらきっとまた弱い自分に逆戻りだ。
それが怖いから、でも、こんなの唯の八つ当たりだ。
「強くなりたい」と「傷付きたくない」が混同して、頭も心も冷静なのに体の震えが止まらない。
向井は自分の所為だって言ってしまうだろうか。
それを聞いて岩本はどんな顔をするんだろう、もう甘味は届けてくれなくなるのかな。
深澤「…ばか、」
元はと言えば未だ強くなれない自分が悪いんじゃないか。
自然光が差し込む6畳間で1人、動けないままいる自分が、
深澤「……つよくない、から」
あぁ、本当に、情けなくて、不甲斐ない。
深澤(…怒られちゃうな)
今の自分を見たら、きっとあの時の大切な「バディ」は。
悲し気に眉を下げながら、しっかりしろって、
深澤「……ごめん」
返事なんて来るはずもない謝罪を零す。
震えた手を抑え込むように、少し前まで良く泣き言を抑える時にやっていた様に、両手を口元で覆った。
深澤「…だい、じょー、ぶ」
強く在れ、そう心の中で唱え続けながら、息をゆっくり吐き出した。
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賭果(プロフ) - 初めまして、検索で見掛けてこの話のみ途中まで読んでいるのですが、ふっかさんがまさか…と思いました。その他のシリーズもぜひ、読んでいこうと思います (2020年6月14日 21時) (
レス) id: e86ba3e61e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - はじめまして。伍話の話がゆり組ー(≧∇≦)て感じがしてとても好きです。笑 これからも更新を楽しみにしています。 (2020年6月6日 20時) (レス) id: 2effd210bf (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 新作おめでとうございます！全部面白くて読ませて頂いてます。今作は自担であるめめが最初の主人公っぽかったのでとても嬉しいです。これからも応援してます！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年6月1日 17時
