【ﾏｷﾞ】貴方を守ると誓います part3 (ページ9)

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「はい…姉…白瑛が西方遠征から本国へ一時帰国した際に話を聞きました」

私と白龍で隣同士、ｱﾗｼﾞﾝさんとｱﾘﾊﾞﾊﾞさんで隣同士になり、私たちは向かい合って座って話していた。

「草原にて、「ﾏｷﾞ」の少年に救われた、と」

「へえ～そっか…」

「草原って、さっき話してた黄牙ってとこのことか?」

ｱﾘﾊﾞﾊﾞさんの問いかけに「うん、そうだよ」と答えるｱﾗｼﾞﾝさん。

白瑛様とｱﾗｼﾞﾝさんにそんなことが……

私はその後煌帝国に来た身だから知らなくて当たり前だけど、やっぱりこういうことで、何ていうか、ちょっと劣等感を感じてしまう。

「ｱﾗｼﾞﾝ殿」

白龍は立ち上がり、煌帝国の挨拶をした。

「どうか俺からも礼を言わせてください。姉はただ1人の俺の大切な兄弟です。命を救ってくださり…ありがとうございました」

私もつられて立ち上がり、煌帝国の挨拶。

白瑛様はすごくお強い人だけど、そんな危ないことがあったんだ……

それを助ける「ﾏｷﾞ」ってやっぱりすごいんだな……

そう思いつつふとｱﾘﾊﾞﾊﾞさんを見ると、少し顔がほころんでいる気がした。

それを見て、私も少し微笑んだ。

「そうそう。お姉さんのことも気になったし、白龍おにいさんと話がしたかったのだけれど…出かけるところだったのに迷惑だったかな?」

「迷惑だなんて…そんなわけがない。ﾙﾌの大いなる導きに感謝しているところです…!」

白龍まで「ﾙﾌの大いなる導き」だなんて…普段は言わないくせに。

とか思ってたら、白龍はｱﾗｼﾞﾝさんに向かっていきなり膝を折った。

私も反射的にその斜め後ろに膝を折る。

「俺は、ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王と同じぐらい、貴殿にお会いしたいと願っていた。どうか、俺の話を聞いてください、「ﾏｷﾞ」殿」

また「ｷﾃﾞﾝ」とかよく分からない言葉が出てきたけど、今はそんなことどうでもよかった。

それより私は、今の白龍の言葉の方がよく分からなかった。

ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王と同じぐらいって…なんで?

ﾏｷﾞならｼﾞｭﾀﾞﾙ様が煌帝国にいるじゃない……

私は後ろから白龍の背中を見つめていた。