【ﾏｷﾞ】貴方を守ると誓います part3 (ページ6)

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「本当に……こいつが失礼なことを……」

ｱﾘﾊﾞﾊﾞさんは私に向かって深々と頭を下げ、ｱﾗｼﾞﾝというらしい青い髪色の男の子(さっきｱﾘﾊﾞﾊﾞさんが「おいｱﾗｼﾞﾝ!やめろよ!」と叫んでいたので)も、

「ごめんよおねいさん…つい…」

と謝った。

「き、気にしないで下さい!ｱﾗｼﾞﾝさんっていうんですね!よ、よろしくお願いしますね!」

私はこんなところで変な騒ぎを起こしてはいけないと思い必死に笑顔を作ったが…

……な、何なのよこの子………

ちっちゃくて可愛いなんて思ったけど、性欲の塊じゃないのよ!!!

油断していたらうっかりｱﾗｼﾞﾝさんに罵声を浴びせてしまいそうなので、私は慌てて話題を変えた。

「そっそういえば!おふたりはどちらに向かうつもりだったんですか?」

ｱﾘﾊﾞﾊﾞさんが言った。

「…ああ、俺たちは白龍皇子のところへ行こうかと…」

「白龍………………皇子の?」

駄目だ。さっきもそうだったがどうしても癖で「白龍」と呼んでしまいそうになる。

そうだ、皇子と呼べばいいんだ。よし、そうしよう。

「うん。白龍お兄さんと話したいことがあってね!」

ｱﾗｼﾞﾝさんが笑って言う。

「そうですか…では、私が皇子の部屋までご案内しましょうか?」

白龍の部屋は私の部屋よりも前に用意されていたので、私は白龍の部屋を知っている。

「いいんですか?」

「はい。何も用事はないし、広いですからね、ここ」

「じゃあ、お願いします!」

笑顔を咲かせるｱﾘﾊﾞﾊﾞさんににっこりと微笑み返した。

私は2人と話しながら、白龍の部屋へ向かう。

「えっ!Aお姉さんって黄牙の村出身なのかい!?」

「はい。ｱﾗｼﾞﾝさん、黄牙の村を知っているのですか?」

「前に行ったことがあるんだよ!でもその時、Aお姉さんには会わなかったね」

「そうなんですか!私はその時、他の村人数人と近くの森へ何日か出ていて…村に着いた時、数日前に不思議な男の子が来た、って聞かされたんです、それが貴方なのですね…」

「不思議な男の子だってよ、ｱﾗｼﾞﾝ」

ｱﾘﾊﾞﾊﾞさんはからかうように言った。

「あ、いえ!決して変な意味ではございませんよ!」

そう、あの時は――――