【ﾏｷﾞ】貴方を守ると誓います part3 (ページ4)

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「申し遅れました。私、ｼﾝﾄﾞﾘｱ国政務官のｼﾞｬｰﾌｧﾙと申します、以後、お見知り置きを」

そう言うと、銀髪の男の人…ｼﾞｬｰﾌｧﾙ政務官は、私に一礼をした。

袖が長く手が見えなかったが、挨拶をしているようだったので、私も煌帝国の挨拶をする。

すると、不意にｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王が口を開いた。

「Aさん。貴方は本当に白龍皇子の従者なのかな?」

「えっ?そうですよ?」

「ちょっとｼﾝ、失礼ですよ!」

にこにことしているｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王に、ｼﾞｬｰﾌｧﾙさんは睨みを効かせる。

そんな2人が私は不思議でしょうがなかった。

ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王はなんでそんなこと…ていうか何が失礼なのかな……?

するとｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王は、ｼﾞｬｰﾌｧﾙ政務官の睨みを無視して、

「いや、さっきもｼﾞｬｰﾌｧﾙと話してたんだがな。貴方は白龍皇子と親密な関係にあるのではないか、と」

「親密、といいますと…?」

「妃、とか…」

その言葉に、私は腰を抜かしそうになった。

「ちっ、違います!!ただの従者と主人の関係です!!!」

その後、私は必死に言った。

「いやあ、でも女性で従者っていうのも珍しいし、きっと白龍皇子も相当気に入られて…って痛い痛い!」

そこまで言ったところでｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王は、ｼﾞｬｰﾌｧﾙ政務官に思い切りお腹をど突かれた。

……なんかおもしろいなあなんて思いながら、いけないと思いつつも、つい笑ってしまった。

そんな私を見て、ｼﾞｬｰﾌｧﾙ政務官はこほんと咳払いをすると、

「Aさん、本当にうちの王が失礼しました」

そう言って申し訳無さそうに頭を下げた。

「あっ、いえいえ!そんなそんな」

ｼﾞｬｰﾌｧﾙ政務官はそれを聞くなり再度頭を下げると、

「ほら、ｼﾝ!早く部屋戻りますよ!!」

そう言って「Aさん、今度時間があったら是非食事でも一緒に…」とかなんとか言っているｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王を強引に引っ張っていった。

ｼﾞｬｰﾌｧﾙ政務官って忙しそうな人だな、と思った。