【ﾏｷﾞ】貴方を守ると誓います part3

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「え……待って、ｱﾘﾊﾞﾊﾞさんは、ﾊﾞﾙﾊﾞｯﾄﾞの王子なんだよね………?」

「……ああ」

「じゃあ………





………内乱でたくさんの人を………亡くしたよね……」



「………そうだろうな」






そんな……私はそんなことも知らずに普通にｱﾘﾊﾞﾊﾞさんに話しかけちゃって………



「……だからきっと、煌帝国の皇子の俺も恨まれているに違いない。それくらいのことを煌帝国はした」

白龍は淡々と、でも少し悲しそうに話す。


私は何も言えなくて、俯いた。




そうだよね……普通恨むよね…


私だって……黄牙の村が傘下に置かれた時……凄く煌帝国を憎んだ……

しかもｱﾘﾊﾞﾊﾞさんはたくさんの人を亡くして……

なのに私ってば…なんて無神経なこと……!








しばらく2人で沈黙していた。




口を開いたのは白龍だった。






「………俺はこれから、ｱﾘﾊﾞﾊﾞ殿たちのところへ行く」


「……え?なんで……」


「ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王に言われたのだ…ｱﾘﾊﾞﾊﾞ殿たちから学べ、と」

「学ぶ……?」


私はよく意味が分からなかったが、


「でも……ｱﾘﾊﾞﾊﾞさんは私たちを恨んで…」

「…仕方が無いだろう。ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王に言われたのだから」


そう言うと、白龍はくるっと向きを変え歩き出した。


「あっ、待って!」



私も着いて行くことにした。

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