【ﾏｷﾞ】貴方を守ると誓います part3 (ページ1)

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「ここがｼﾝﾄﾞﾘｱ………」

ｼﾝﾄﾞﾘｱの地を間近にし、私は、つい感嘆の声を漏らしてしまった。

なぜなら、とても栄えていたからだ。

遠目で見ただけでも、城下町が人で溢れかえっているのが分かるし、

何より、様々な活発な声がここまで聞こえてきている。

白龍の言った通り、本当に良い国みたいだと思った。

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私が白龍と着いてきた従者と一緒に船を降りると、たくさんの人が迎えてくれた。

私は落ち着かず、ｷｮﾛｷｮﾛと周りを見渡しながらも白龍に着いていく。

その時、青い髪色をした小さな男の子と目が合った。その後ろには赤い髪色をした女の子と、黄色い髪色をした私と同い年ぐらいの男の子が立っていた。

見た感じ、ｼﾝﾄﾞﾘｱの人には見えない。彼らも食客なんだろうか……

そんなことを考えながら、青い髪色の男の子に軽く会釈をした。

すると、白龍がいきなり立ち止まった。

私も白龍にぶつかりそうになりながらも立ち止まる。

と、目の前には、紫色の長い髪を後ろで束ねていて、豪華な装飾品を身にまとった男の人。

周りの人とは、何か雰囲気が違うなあと思った。

すると白龍が、

「煌帝国第四皇子、練白龍です」

そう言って煌帝国の挨拶をしたので、私も慌てて同じことをした。

「陛下から話はうかがっている、歓迎するよ」

その男の人が言った。

「義父の命でなくとも、貴殿にお会いしたいと思っていました」

「それは光栄だ。その話もゆっくり聞かせてもらおう」

ｷﾞﾌとかｷﾃﾞﾝとか、正直白龍が何を言っているのかさっぱりだったが、ひとつ分かったことがある。

それは、この男の人が、ｼﾝﾄﾞﾘｱ国の国王、ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞだということだ。

前々からｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王のことはちょくちょく聞いてはいたけど、この人が…

私がじっとｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ王を見ていると、不意に王と目が合った。