17 ドストライク ページ17
虹村side
季節は移り変わり、だんだんと寒くなってきた
「結城サンいないんだな」
そう、今日は結城が珍しく休んだ
そして大抵の奴らが俺の方を見る
…俺とあいつセットじゃないんだが
まぁ、あいつがいなくてもいつも通りの練習だ
いつもよりは静かな練習中、珍しく来訪者があった
それは赤司が推薦した三軍の選手だった
正直、すごい奴には見えない
ま、コーチがいいと言ったからみるだけみてやるよ
そう思っていたが、
二軍対三軍の5対5のミニゲームでそいつは影の薄さを生かし、パスの中継役になりチームの勝利に貢献した
そいつもすげぇが、それを見出した赤司もなかなかだと思う
にしても、あいつが一軍に来るのか…明日は結城がうるさそうだ
次の日
『ねぇねぇ!新しく来る子って三軍だったんでしょ!?え、どんな子??すっごく気になるんだけど―!ねーにじむー教えてよー!!』
「今桃井が迎えに行ったから待っとけ!うっせぇわ!!」
予想にたがわず、うるさいので拳骨を一発落としておく
「失礼します 黒子テツヤ君連れてきました」
「おう サンキュ」
桃井の声が聞こえた瞬間結城は目をキラキラさせてそちらを見る
「お、ついに来たな!テツ!」
「やぁ…待っていたよ ようこそ帝光バスケ部一軍へ」
「そして肝に銘じろ 今この瞬間からお前の使命はただ一つ 勝つことだ」
あぁ、最近体育館で青峰が一緒に練習してたっていう奴はこいつだったのか
なんて観察してたら、一軍の雰囲気に圧倒されているような…えっと黒子?に近づく影が…って
『…黒子、テツヤ君?』
「はい、そうですが…?」
『…マネージャーリーダーをやっているものです。君みたいなかわいい子には練習がきついかもしれないが私たちもできる限りのサポートをさせていただくから頑張ってください!ア、ヤベ、カワイィ…戸惑ってる感じもかわ…きゃっ!ちょっとにじむーなにすんのさ!』
今にも抱き着きそうになっていた結城の首根っこをつかんで黒子から離した
「困ってるだろうが!つかいつもよりうっせえ!」
『だ、だって!色々とドストライクなんだもん!』
頭痛の種が増えた、と思わずため息をこぼした
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とみっちゃん(プロフ) - なぱたさん» ありがとうございます(感動) (2019年7月27日 0時) (レス) id: 207ae5c547 (このIDを非表示/違反報告)
なぱた - 好きです(切実) (2019年7月25日 20時) (レス) id: 94a2213700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とみっちゃん | 作成日時:2019年2月18日 23時