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彼と話した数日後。こんな地下深くの暗闇でさえも揺れている中を見知った気配が私に近づいた。
「聞こえるよね、Aちゃん。急で悪いんだけど、少し出てきてもらえるかな？」
そう声がした後すぐに、カキンと拘束具が外れた。とは言っても外れたのは全てではなく、私をその場に括り付けるためのものだけだったけれど、それだけでも奇跡的なことのように私には思えた。
その場で手足を少し動かして首を回すと骨が軽く軋む。
そうしてゆるりと歩を進めて、暗闇の先で見えたその姿は、紛れもなく京楽隊長のものだったが、なんだか随分と雰囲気が変わっているような気がした。
眼帯のせいか、それともあまりに危機的状況だからか。きっと、どちらもだろうけど。
「お久しぶりです、京楽隊長」
「あぁ、久しぶり。それで、挨拶もそこそこで申し訳ないんだけど、とりあえずはボクたちと一緒に来て欲しいんだ」
深々と頭を下げると、彼は不思議と少し微笑みを浮かべてそう言う。一緒に行くのは当然惣右介さんのところだろう。嬉しくはあった。どうせ惣右介さんの予想通りなのだろうという気持ちも。だからこそ、愚提とは思いつつ私は言ってしまう。
「……あまりおすすめはできませんよ」
余計な反感を買うのは目に見えている。惣右介さんだけでもそうなのに、私まで連れていくなんて。私の力は彼に比べればおまけ程度でしかないし、彼に傾倒しているから彼を逃がすかもしれないのに。
「確かに、キミの言わんとすることも正しいかもね。でも、ボクとしてはキミがいた方が彼は扱いやすいと思うんだ」
「そう、ですか？」
「そうだよ。好きな子の前じゃあ、男なんてみんなそんなものさ」
京楽隊長は深刻に、けれどどこか朗らかにひょうひょうとそう言った。
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みるきー(プロフ) - はわー！！！毎日更新の通知が来るのを楽しみにしてます！！ (2021年5月9日 17時) (
レス) id: 3af3c93a7d (このIDを非表示/違反報告)
みるきー(プロフ) - とても素敵すぎて何度か最初から読み直してしまいます。更新が楽しみすぎです！ (2021年4月30日 10時) (レス) id: 3af3c93a7d (このIDを非表示/違反報告)
K2AYEのY(プロフ) - うん……藍染格好いいね……声がいい……でも白哉も声がいい……うーん選べない……( ；∀；) (2021年4月19日 22時) (レス) id: 27ffa47357 (このIDを非表示/違反報告)
K2AYEのY(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁー！！！続きが気になる！！！！！更新頑張ってください！！！！！！！！！！！ (2021年4月1日 17時) (レス) id: 27ffa47357 (このIDを非表示/違反報告)
悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶々 | 作成日時：2020年3月26日 2時
