朝ごはん ページ12
同棲始めてしばらくしたころ。
「リンタロウ、A、朝よ!」
休みだと気を抜いてすやすやしていたら、エリスちゃんが起こしてくれた。最近やっと、彼と一緒にまともに寝られるようになってきた。我ながら大進歩。
「おはよう、エリスちゃん。」
「おはようA!リンタロウはまだ寝てるの?」
むくれ顔のエリスちゃん。そういえば、森さんが私より遅いなんて珍しい。横の彼を見れば本当に寝ていた。最近お疲れのようだったし、仕方ない。私のこともあったしなぁ。そろりそろりと彼の腕から抜け出してむくれる彼女に小声で提案する。
「エリスちゃん、朝ごはん作らない?」
「朝ごはん?」
「そう。森さんをびっくりさせたい。」
「じゃあ私も手伝うわ。」
2人で頷きあって、こっそりと寝室を出て、エプロンをする。冷蔵庫を開ければ、それなりに食材はある。一人暮らしの時に比べれば随分上等なものばかり。よし、日本の王道朝ごはんにしよう!エリスちゃんにも手伝ってもらいながら作っていれば、背後に視線を感じる。振り返ればにっこにこの森さんがいる。
「いい匂いだね。おはよう2人とも。」
「おはようございます、森さん。」
「リンタロウは座って待ってて!」
「はーい。」
心底楽しそうな森さん。完成した朝ごはんを全員の席に置き終われば、3人一緒にご飯である。
「美味しい!A料理もできるのね。」
「本当にね。私はいいお嫁さんを貰えるみたいだ。」
「ありがとうございます...。」
朝から恥ずかしげもなくそんなことを言う。いや嬉しいけど。嬉しいけど。食べ終わって片付けをしていると、後ろから彼が抱きついてくる。
「朝ごはん美味しかったよ。」
「それはよかった。でも、びっくりさせられなかったのが残念です。起きてましたよね?」
「途中からね。また、作ってくれるかい?」
やっぱり起きてた。もう、この人を驚かすにはどうしたらいいんだ。だけど、また作ってくれるかと聞いた森さんの声は優しくて、悔しいけど胸がときめいてしまう。
「いいですよ。時間はあるんですから。」
「次は洋食がいいなぁ。」
「はい、はい。」
ねえ、結婚式書いた方がいいです?悩んでるんですが、書きたい。書けるか怪しいけど。そして、リクエストください(執拗い)
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茶々 - 森さんすごく大人っぽくて、夢主ちゃんとエリスちゃんと優花ちゃんが可愛すぎて…。面白かったです!更新頑張ってください! (2019年12月31日 20時) (レス) id: fc99185244 (このIDを非表示/違反報告)
蝶々(プロフ) - ウミソラさん» こんばんは!同じく期待して待ってる蝶々です!いつもリクエストありがとうございます!! (2019年7月7日 0時) (レス) id: e315375680 (このIDを非表示/違反報告)
蝶々(プロフ) - 零さん» 反応遅くなって申し訳ないです( ´・ω・`)了解致しました!! (2019年7月6日 23時) (レス) id: e315375680 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 蝶々さん» こんばんわ!!文スト終わってしまった(つд;*)・・・と言う訳でリクエストお願いします!!!共喰いでウイルスにかかった森さんにずっと寄り添う話と、娘ちゃんが中也の異能で遊んでもらっている話をお願いします!!!そして続編が放送されるのを期待します!!! (2019年7月1日 15時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 罰ゲームで、メイド服を着せられた、をお願いします!お付き合い中と結婚後を書いて頂けると嬉しいです!お願いします (2019年5月20日 20時) (レス) id: 57759288c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶々 | 作成日時:2018年8月10日 16時