【銀魂】松陽さん、愛しています。

七、月見* ページ9

―――


わたしは気が付くと


綺麗な月が見える、


橋の上にいた…。




あ「…」




そっと、自分の唇を触る。


唇は


まだ、先ほどの口付けで熱を帯びていた…。




あ「…」




すると、


隣で人の気配を感じた。


もしかしたら、


殺されるかもしれない。


けれど、わたしの心は


さっきのことで一杯で何も感じなかった。




?「…お前も月を見るのが好きなのかァ…?」


あ「…」




その男は


わたしの隣で月を見上げた。


その横顔には


覚えがあった。




あ「…ぇえ、月は好きよ」


?「…風流なもんだァ」


あ「ﾌﾌ…」




わたしはあえて、


知らないふりをした。


だって、その人は


わたしだって、気づいてないはずだから…―――。

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