【ヒプマイ】汚職警官と人殺し【文スト】

兄＿from:You ページ11

すぐに全構成員に通達された








〈新しく五大幹部として、幹部補佐だった太宰Aが就任した〉









それはほぼ全ての構成員が驚くものだった

なにせ、かの有名な元幹部＿＿＿＿＿太宰治の妹(・・・・・)が、自身の兄の跡を継いだのだから

四年前からポートマフィアに在籍している者たちは、様々な思いを巡らせた




中原中也もその内の一人だった







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中也｢おい！｣


バンッと扉が壊れるかと思うほどの勢いで入ってきた中也さんは、私が就任したという内容が書いてある紙を握りしめていた


『うるさいです…』

中也｢どういうことだ!!!!!｣

『何が』

中也｢なんでお前が幹部になった!!｣


その迫力は人を殺せるのではないか、と思った


『…逆に聞きますけどなんで私がなっちゃいけないんですか』

中也｢それは…！｣

『兄を思い出すからですか？兄と比べてしまうからですか？また………失踪してしまうと思ったからですか』

中也｢…A｣

『私は…私は兄のようにはなりませんよ』


四年前、組織から姿を消した私の唯一の肉親

ずっと一緒に生きてきた

兄がいたから私はここで生きてこられたのに









『ねぇ。中也さん』





中也さんと目を合わせ、ふわりと笑う







『私は、兄よりも優秀な幹部になってみせますよ』









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『さて、と。遊びに行こ』








一人になった部屋で、私はそう呟いた

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