26話 ページ27
「鈴屋先輩！」
「先輩！」
私と班長が班員との合流地点に着くと、班員たちがクインケを持って待っていた。
「吾妻二等もご無事でなによりです」
「ありがと」
半兵衛二等が班長にクインケを渡しながら、そう言った。
「ま、運が良かったんだな」
「痛っ」
半井一等のデコピンをまともにくらった。
不意打ちの攻撃は避けられず、じんじんと額が痛んだ。
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
環二等が私のクインケを持ってきてくれていた。私のクインケ＿＿羽赫から作られたこれがやはり、1番手に馴染む。
「それじゃあ皆、お片付けしに行きますよ〜」
班長は自分の掛け声で走り出していた。
私は先を走る他の班員に付いていく。
「前方に喰種と思しき集団を発見！」
「このまま突っ切るです〜」
たしかに10人前後の集団が見えた。
「マダムの所には行かせない！」
「ここで死ねぇ！鳩ども！」
各自班員たちは、戦闘を始める。
私の前にも女が立ちはだかった。
「っ…！この、」
「五月蝿い」
女が何か言葉を発する前に、私はその腹部あたりをかっさいていた。
「あの部屋が目的地ですね〜」
「了解！」
全員が何も障害がなかったかのように、班長が指差した場所を目指していた。
「いいわねぇ？」
女とも男とも分からない声のあと、重力に負けて物体が落ちる音がした。
「じゅ、什造ちゃん…！！」
「こんにちは、ママ」
班長がママ、と呼んだ相手はビックマダム___今回の討伐対象だった。
私が状況をよく理解できないまま、戦闘開始の合図が出された。
床にへたりこんだ瓜江二等達に軽く会釈をして
私は半兵衛二等の後ろを追った。
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だいすけ(プロフ) - 冬りんごさん» 放置中、読んで頂いて本当に嬉しいです… (2018年11月6日 18時) (
レス) id: 5d2de3d17d (このIDを非表示/違反報告)
だいすけ(プロフ) - 冬りんごさん» コメントありがとうございます！ほんとですか！？ちょっと見てきますね… (2018年11月6日 18時) (レス) id: 5d2de3d17d (このIDを非表示/違反報告)
冬りんご - 面白くて鈴屋くんがめっちゃ可愛い(#´ `#)応援してます!!だけど、確か葉っぱ○国っていうサイトにだいすけさんの名前書かれてましたよ、書かれてて大丈夫なんですか…? (2018年11月4日 15時) (レス) id: 909a291f12 (このIDを非表示/違反報告)
だいすけ(プロフ) - 向葵さん» ありがとうございます！もっと頑張らなきゃですね！ (2018年8月3日 11時) (レス) id: 9036e20e71 (このIDを非表示/違反報告)
向葵 - 面白いです！ (2018年8月3日 8時) (レス) id: 38ef399b5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だいすけ | 作成日時：2018年5月23日 1時
