16話 ページ17
「オークション掃討作戦の配置についてだが」
丸手斎特等の唸るような声で、目が覚めた。
周りを見渡せば、隣で環二等に呆れた視線を返される。
「居眠りはよくないですよ」
「…すいません」
さすがの佐々木一等も困り顔だ。
「…体調でも悪いのですか？ (こんなたるんでる奴が二等捜査官の中じゃ1番の有望株？ありえないし、許さない)」
「休んだらどうっすか？」
眉間に皺を寄せた瓜江二等と、心配そうな不知三等。対照的な2人の表情を見てから首を横に振った。
「えー、クインクス班及び吾妻二等は明日、再び会議を開く。その他については手元の資料をよく参照し…」
「ったく、気が抜けてんじゃねぇのか」
「うっ…ごめんなさい」
半井一等に資料で頭を叩かれて、やっと重たい瞼が持ち上がった。
「あれ、班長はまだですか」
「ん、ああ…」
「先輩は寝坊にございます、多忙なお方故…」
私と半井一等とのあいだから顔を出した半兵衛二等は、回ってきた私の分の資料を手渡してきた。
「喰種がオークション、ねぇ」
「富裕層の喰種たちが出品された"品"を取引するんだよ。1夜にして数億はくだらない金額が動く」
その晩多くの喰種が集まるため、一気に駆逐するにはもってこいだろう。
その為に潜入捜査という面倒が増えたのは私としては如何せん許せないが。
「今日はこれにて解散。各自準備をすすめておくように」
捜査官たちの威勢のいい返事で、このつまらない時間はお開きとなった。
「帰りたい」
「まだまだ仕事は残ってるからね〜」
笑顔で部屋を出ていく佐々木一等に恨みを込めた視線を送って、私もお昼を食べに部屋をでた。
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だいすけ(プロフ) - 冬りんごさん» 放置中、読んで頂いて本当に嬉しいです… (2018年11月6日 18時) (
レス) id: 5d2de3d17d (このIDを非表示/違反報告)
だいすけ(プロフ) - 冬りんごさん» コメントありがとうございます！ほんとですか！？ちょっと見てきますね… (2018年11月6日 18時) (レス) id: 5d2de3d17d (このIDを非表示/違反報告)
冬りんご - 面白くて鈴屋くんがめっちゃ可愛い(#´ `#)応援してます!!だけど、確か葉っぱ○国っていうサイトにだいすけさんの名前書かれてましたよ、書かれてて大丈夫なんですか…? (2018年11月4日 15時) (レス) id: 909a291f12 (このIDを非表示/違反報告)
だいすけ(プロフ) - 向葵さん» ありがとうございます！もっと頑張らなきゃですね！ (2018年8月3日 11時) (レス) id: 9036e20e71 (このIDを非表示/違反報告)
向葵 - 面白いです！ (2018年8月3日 8時) (レス) id: 38ef399b5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だいすけ | 作成日時：2018年5月23日 1時
