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百九十七枚目 ページ10

Aside


「おはようございます、山梨さん」

「あぁ、おはよう黒子」



次の日、まだ本入部ではないため私達には朝練がない。

程よくクラスメイトがいる教室でスマホをいじっていると、登校してきた黒子が挨拶して来た。



「天気、悪いですね」

「ほんとだね、雨降りそう」



窓の外を見れば朝なのに暗い。

昨日は天気よかったのになぁ、と頬杖をついてどんよりとした空を見ているとガチャン、と机に置いてあった筆箱が落ちた。
拾おうと下に手を伸ばす前に、黒子と反対側の隣席の女の子が拾ってくれた。



「これ…」

「ぁ、どうもありがとう」

「うぅん!…その、山梨さんさ」

「ん?」

「その筆箱についてるストラップの猫、好きなの?」



今さっき拾ってくれた筆箱を指さした彼女。

彼女はそのチャックフックの場所につけてある魚の形をした猫のストラップに、どうやら興味を持ったらしい。



「これ?あー兄がお土産でくれて…、家に猫居てその子の柄に似てたからって」

「そうなんだ!私の家にも猫居るんだ!この子なんだけど…」

「…っふ、かわいい」

「でしょ?山梨さんの子は?」

「この子」

「えぇかわいー!美人さんだ!」



お互いスマホ画面を見せ合い、可愛いと言い合う。

あれ、フツウに話してる。
私もしかしてコミュ力上がったかもしれない。

はっと気づいた時にはその子の後ろに二人の女の子が。



「仲良くなったの?」

「山梨さんも、家に猫居るんだって!」

「そーなんだ!この三人ね、全員家に猫居るんだよー!」

「へぇ〜」



そこから今日お昼一緒に食べよう、と誘ってくれて、なんだか友達が出来そうな予感。

ほぼ顔隠してる私とも仲良くしたい、と思ってくれたってことだよね?
そう思いほわほわしていると、黒子の方から視線を感じた。

そちらの方へ振り返ると、なんだか妙に優しい顔しやがって…。



「よかったですね」

「…うるさい」



いつから私の保護者になった、黒子よ。


.

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しゅる(プロフ) - はぁぁぁ!!!テツくんも主ちゃんの応援にはニヤついちゃうよねぇぇ!!もしや主ちゃんってキセキ+αにモテる…? (4月12日 0時) (レス) @page28 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» もしかしてキセリョの幼馴染みを見てくれていた方ですかね!? こちらの作品も見て下さりありがとうございます〜!絵も文も全く成長してないんですけど、そう言ってくれると嬉しいです…笑 ぼちぼち更新していきまーす!! (10月17日 1時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - こたきんぐさん!!!お久しぶりです!!今更ながら見ました!!(遅い)やっぱり最高ですね!!!そして絵がうますぎる!!いろいろニヤニヤしながら見てます!((( (10月14日 13時) (レス) @page21 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 天使長さん» 嬉しいお言葉ばかり…!ありがとうございます!自分のペースになりますが頑張っていきたいと思います! (8月21日 20時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
天使長(プロフ) - シリーズ1作品目から愛読してます!号泣したり、爆笑したり、とにかく文才が素晴らしいなぁと思ってます!あと絵も神レベルで尊敬しかないです!無理せず更新頑張ってください!待ってます! (8月19日 9時) (レス) @page4 id: a49e61df0e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2023年8月6日 12時

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