百九十六枚目 ページ9
Aside
「ただいまー」
「おかえりA!!どうだった!?イヤな奴とかいなかったか!?」
「まだわかんない…っていうかいても別に関わんないし…」
帰ってきたらいつも通り心配性の兄がかけつけてきた。
学ランを着たままということは兄貴も今さっき帰って来たばかりということだろう。
兄が通っている高校は秀徳高校。
バスケの強豪校、まぁ兄貴は推薦とかではなく普通に入ったんだけど。
そんな秀徳に従兄弟である和成も入った。
和成は…推薦だったらしいが、確かにバスケ上手かった記憶はある。
そして身内が二人もいる秀徳高校には、あのおは朝占い信者である緑間も入学している。
「誠凛に、黒子がいた」
「ま、まじで!?そ、うなんだ…そんな偶然なことが」
「うん。…兄貴は?緑間がいたはず…」
「いやーアイツほんっと生意気だね〜〜お兄ちゃんほんっと、びっくりしたよぉ」
兄の笑顔が引きつりすぎている。
これは緑間、なにかやったな。
いやアイツは基本的上から目線だから、人を怒らすことなんて珍しいことではない。日常茶飯事か。
「…ま、和ちゃんと仲よく?やってるよ」
「え?意外なんだけど。和成はともかく、緑間は和成みたいなテンション高いタイプ苦手でしょ」
「うん!そうかもね!まぁまぁ嫌な顔してた!」
「そんな嬉しそうな顔せんでも」
おもしろそうなことになってるってことは何となくわかったからいっか。
自室に戻り、出迎えてくれたミンチちゃんを撫でてからスマホを開く。
そしてさつきに同じ学校に黒子がいたことを伝えると、予想通り『聞いてないんだけど!?』と。
ね。私も聞いてないよ。
黄瀬からは『厳しいセンパイがいて〜(泣)』と来ていたので、しっかりしごいてもらえと返してあげた。
バスケ部、雰囲気○。
ちょっと火神大我の態度がでかすぎる気もするけどまあそこは。
さて、私は高校で友達が作れるんだろうか。
無理に作ろうとは思っていないけれど、三年間黒子としか喋らないのはなんか違うし。
一人も、ほら、少し寂しいでしょ。
まあ好きに生活してたらなるようになるかぁ、とすり寄ってきたミンチちゃんを抱きかかえた。
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しゅる(プロフ) - はぁぁぁ!!!テツくんも主ちゃんの応援にはニヤついちゃうよねぇぇ!!もしや主ちゃんってキセキ+αにモテる…? (4月12日 0時) (レス) @page28 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» もしかしてキセリョの幼馴染みを見てくれていた方ですかね!? こちらの作品も見て下さりありがとうございます〜!絵も文も全く成長してないんですけど、そう言ってくれると嬉しいです…笑 ぼちぼち更新していきまーす!! (10月17日 1時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - こたきんぐさん!!!お久しぶりです!!今更ながら見ました!!(遅い)やっぱり最高ですね!!!そして絵がうますぎる!!いろいろニヤニヤしながら見てます!((( (10月14日 13時) (レス) @page21 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 天使長さん» 嬉しいお言葉ばかり…!ありがとうございます!自分のペースになりますが頑張っていきたいと思います! (8月21日 20時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
天使長(プロフ) - シリーズ1作品目から愛読してます!号泣したり、爆笑したり、とにかく文才が素晴らしいなぁと思ってます!あと絵も神レベルで尊敬しかないです!無理せず更新頑張ってください!待ってます! (8月19日 9時) (レス) @page4 id: a49e61df0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2023年8月6日 12時