百九十二枚目 ページ5
Aside
自己紹介も終わり、ホームルームが二時間あって後は放課。
グループ活動があり黒子と一緒のグループになったがそこで何か言われることもなく…というか他の人が黒子の存在をほぼほぼ忘れていたというか。
相変わらず黒子は私のこと凝視してたんだけど…。
放課された今、ぞろぞろとクラスメイト達が帰って行く中、私はこれからどう動くか考える。
話しかける？え、なんか久々すぎてなんて言ったらいいのかわからん。
机に突っ伏しながら悶々と考えていると周りがシーンとしていることに気付いた。
クラスメイト全員いなくなったのだ。
黒子も帰ったのかな、とちらりと窓側の隣の席を覗けば、いない。
ほっと息をつき、とりあえずバスケ部でも覗きに行くかと鞄を持って立ち上がり教室を出て行こうとするとパシリと手首を掴まれた。
「うぉわぁあ！？！」
「あ、すみませんっ」
反射的にふりほどこうとしたが、後ろを見ればそこには黒子が。
お前、お前いったいどこから…！ほんと怒るぞおいマジで。
「あの、山梨さん、ですよね」
バクバクとうるさくなる心臓を、掴まれた反対側の手でつかむ私に黒子は恐る恐るそう聞いた。
いつものまっすぐな瞳が揺れている。
私は力の入った肩から力を抜き、ふっと目を細め笑った。
「……久しぶりだね。黒子も誠凛来てたんだ」
黒子は私の手首を掴んでいた手を離しぷらんと腕を下ろす。
この教室には私達二人しかいない。
校舎の外から下校中だったり部活動中の生徒たちの声が聞こえる。
数秒ぽかんとして何も言わなかった黒子が口を開いた。
「その姿…」
「あー、高校デビュー？みたいな？」
いや違うけどさ。
中三の後半から被っては無かったけど…。
あ、現在もうすいひざ掛けみたいなのは持ってきてる、安心するので。
「高校入れたんですね」
「おい」
久しぶりに会ってそれかよ。
確かに内申点は傍から見てもヤバかっただろうけどさ、…有井先生が頑張っていいところ書いてくれたらしいから。
まあ別に？問題とかは起こしてなかったし？布団被ってただけで？
あと頭はあるし。
「名簿見てもしかしてと思ったんですけど、確信が無くて…、でも声を聞いて」
「私興味なさ過ぎて名簿すら見てなかった…」
見てたらもっと早くわかってここまで驚かずに済んだはずなんだけどな…。
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しゅる(プロフ) - はぁぁぁ！！！テツくんも主ちゃんの応援にはニヤついちゃうよねぇぇ！！もしや主ちゃんってキセキ+αにモテる…？ (4月12日 0時) (
レス) @page28 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» もしかしてキセリョの幼馴染みを見てくれていた方ですかね！？ こちらの作品も見て下さりありがとうございます〜！絵も文も全く成長してないんですけど、そう言ってくれると嬉しいです…笑 ぼちぼち更新していきまーす！！ (10月17日 1時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - こたきんぐさん！！！お久しぶりです！！今更ながら見ました！！(遅い)やっぱり最高ですね！！！そして絵がうますぎる！！いろいろニヤニヤしながら見てます！((( (10月14日 13時) (レス) @page21 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 天使長さん» 嬉しいお言葉ばかり…！ありがとうございます！自分のペースになりますが頑張っていきたいと思います！ (8月21日 20時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
天使長(プロフ) - シリーズ1作品目から愛読してます！号泣したり、爆笑したり、とにかく文才が素晴らしいなぁと思ってます！あと絵も神レベルで尊敬しかないです！無理せず更新頑張ってください！待ってます！ (8月19日 9時) (レス) @page4 id: a49e61df0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2023年8月6日 12時
