二百枚目 ページ13
Aside
「ボク、まだ本入部ではないみたいなんです」
金曜日のとある休み時間終わり。
次の授業の担当教師がまだ教室に来ておらず、周りがガヤガヤと賑わっている中、隣に座る黒子がそう話しかけてきた。
「ふーん。……って、そういえば私、先輩から紙もらったのに書いてないや」
「忘れてたんですか」
「うん」
頷く私に眉を下げ、少し呆れているような表情を浮かべる黒子。
なんだよ。
「僕は、すぐに書いて監督に出そうとしたのに断られてしまったんです。
…来週の月曜日の朝八時四十分、屋上でしか入部届は受け取らないって」
「マジか」
そんなの聞いてないんだけど…。
二年のクラスまで行って相田先輩に確認とるのはめんどくさいしな…。
今日の部活中に聞こう。
そう思っていたのに、うっかりしていた私は聞きそびれてしまった。
明日の部活は本入部ではない私達には無く、そのため私は黒子の話を鵜呑みにすることにして、当日月曜日の朝を迎えた。
「ぐえっ」
「うぉ、お前いたのか」
「…いたら悪い？」
相田先輩が待っているだろう屋上へ行く道中、図体のでかい火神とばったり会った。
しかも私が視界に入っていなかったのか、もう少しで完全に壁とコイツに挟まれ、つぶされるところだった。
しかし間一髪、潰しきる前に私の存在に気付き距離をとった火神。
そんな火神を私は肩を抑えながら睨みつける。
「肩痛いんだけど」
「ちっせぇから見えなかったんだよ」
「アンタがでかいだけだろ」
「…お前もっとこう…大人しいかと思ってたけど、…なんかちげぇな」
「は？もっと言うことないわけ？」
謝罪を催促するようにじっと見つめれば、スマン…と困惑したような顔して言われた。
別にいいけど、とまだ少し痛む肩を摩りそのまま並んで歩きだす。
「お前さぁ、…アイツと仲いいよな」
「アイツ？…って黒子のこと言ってる？」
「おう」
無言だった私達だが、少しして火神が口を開いた。
火神は私の方は一切見ないで、進路方向だけまっすぐ見てそう言った。
「アイツ、なんで
「……」
なんで、か。
そういえば私も、黒子がどうして誠凛に来たかは聞いたことないかもしれない。
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しゅる(プロフ) - はぁぁぁ！！！テツくんも主ちゃんの応援にはニヤついちゃうよねぇぇ！！もしや主ちゃんってキセキ+αにモテる…？ (4月12日 0時) (
レス) @page28 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» もしかしてキセリョの幼馴染みを見てくれていた方ですかね！？ こちらの作品も見て下さりありがとうございます〜！絵も文も全く成長してないんですけど、そう言ってくれると嬉しいです…笑 ぼちぼち更新していきまーす！！ (10月17日 1時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - こたきんぐさん！！！お久しぶりです！！今更ながら見ました！！(遅い)やっぱり最高ですね！！！そして絵がうますぎる！！いろいろニヤニヤしながら見てます！((( (10月14日 13時) (レス) @page21 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 天使長さん» 嬉しいお言葉ばかり…！ありがとうございます！自分のペースになりますが頑張っていきたいと思います！ (8月21日 20時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
天使長(プロフ) - シリーズ1作品目から愛読してます！号泣したり、爆笑したり、とにかく文才が素晴らしいなぁと思ってます！あと絵も神レベルで尊敬しかないです！無理せず更新頑張ってください！待ってます！ (8月19日 9時) (レス) @page4 id: a49e61df0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2023年8月6日 12時
