六十八枚目 ページ22
Aside
「失礼します、黒子テツヤ君連れてきました」
「おうサンキュ」
「ついに来たな！」
私たちが黒子を連れ体育館につくと、すぐに集まる彼への視線。
青峰は嬉しそうに笑っている。黒子が一軍にくるのを誰よりも心待ちにしていたのはコイツだ。
赤司は黒子にココでの絶対を教える、それは勝つこと。
まあ負けるより勝つことのほうがそりゃいい、それが楽しければなにより。
その後いつも通り遅れてやってきた不良を虹村先輩が叱り、いつものきつい練習が始まる。私と桃井ちゃんらマネも自分たちの仕事を始めた。
練習が終わった後、いや終わる前から黒子はやばかった。
体力は無いわ、吐くわ、皆に呆れられるわ。
「黒子…大丈夫？」
「…じゃないです…。…っう」
「まあ生きろ」
なんだか可哀想な黒子に声をかけたがしゃべるのも辛そうだった。
黒子はその後即家に帰り、私も即猫に餌をやりに行った。
数分猫らと戯れた私は満足し、体育館裏から正門へ向かっていると後ろから声をかけられた。
「山梨？君今どこから出てきたんだい」
「…別にー」
私のあやふやな返事に不満げな赤司。
そこにいたのは赤司一人だけであり、他のやつらは誰一人いなかった。
「そーいや黒子、あんな調子だけど一軍から追い出すの？」
「…いいや、そんなことはしないさ。彼の良さがわかるのは試合をしてからだ。…彼が心配かい？」
「人並みには」
赤司はふっと笑い、白い息が漏れた。
なに笑ってんだ。
「来週交流試合があるだろ？君は行かないそうだけど、そこで黒子を試そうと思って」
「へえ、そうなんだ。そこでヘマしてトラウマにならないといいけど」
「それなら仕方ない。だが彼は努力で一軍へ来た、諦めだけは人一倍悪い質だろう」
確かにそうだ。
黒子は一度折れかけたが今こうやって吐きながらも一軍に来て青峰とバスケをしている。
「…ま、黒子は大丈夫か」
くるっと赤司に背を向ければ、また赤司が笑った声が聞こえた。
ほんとに何がおかしいんだか。
私は帰る、と一言言って家に帰った。
．
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こたきんぐ(プロフ) - 。さん» お返事遅くなりすみません！いいえ…完結ではありません…続きます…また近々ぼちぼちあげます(泣) ありがとうございます！ (2022年11月7日 23時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白くてイッキ見しちゃいました！ちなみにこれは完結なんですか？ (2022年10月30日 22時) (レス) @page36 id: 309377f64b (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - (名前)まいさん» ありがとうございます！ぼちぼちやってきます…！！ (2021年8月28日 12時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まい(プロフ) - 最高 (2021年8月14日 22時) (レス) id: ec16fd7069 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ぼた餅さん» ありがとうございます！お返事遅くなり申し訳ないです…。ほんと自分のペースになるんですが頑張らせていただきます！ (2020年8月16日 17時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月23日 20時
