四十三枚 ページ45
Aside
ガングロに布団を剥がされるのを阻止し、三人で体育館に向かっているとさつきちゃんが急に立ち止まった。
「あっ、えっと山梨さんのことも下の名前で呼んでいいかな…？やっぱその、私だけ下の名前で呼んでもらうってのもアレだし…もっと仲良くなれるかなって、思って！」
「お、おん。いいよ」
またまた嬉しそうにガッツポーズをし、AちゃんAちゃん、と私の名前を連呼する。
やはりなんだかむず痒い。
「…さつきはなんでそんな、山梨気に入ってんだ？何週間か前から山梨のことばっか」
「きゃーっ大ちゃん！本人がいる前で言わないでぇ！」
ベシバシとさつきちゃんは青峰の背中をしばき、青峰は叩かれた反動で軽くせき込む。
一軍が使う体育館へ近づくと、赤髪の彼が入り口に立っていた。
「賑やかだね」
「赤司君！Aちゃん、連れてきたよ！」
「あぁありがとう。桃井は山梨さんに一軍でやることを教えてあげて」
「もちろん！」
さつきちゃんは行こう、と私の手を布団の中から探り当て、軽く引っ張り更衣室へ向かった。
私はされるがままさつきちゃんに行動権を渡す。
「うおっ、ビックリした」
「あ、虹村さんこんにちは！」
更衣室に行く前、さつきちゃんはいきなり止まった。
そして私達の前には一人の男子。さつきちゃんは今さっき彼のことを虹村さん、と言ったはず。
「…主将？」
「ん？おう」
虹村という名にふと、佐々木さんの言葉を思い出す。
「佐々木さんが虹村さんによろしくと、言ってました」
「…そうか。佐々木、山梨さんのこと推してたからな。
山梨さん、今日から頼んだ、期待してる」
肩の位置にある布団にぽふりと手を置き、虹村さんはそう言った。
どんな反応すればいいのかわからなくて、ただ私は仕事はしますんで、とだけ言って顔を伏せた。
「Aちゃん、今日から一軍で、一緒に頑張っていこうね！」
「…うん、うん頑張る、頑張るよもう！！」
ふんすと鼻息を荒く吐き出し、布団を顔が見えない程度にふわりと浮かした。
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ラッキーアイテム
革ベルト
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こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます！！(好き) 少々お待ちをっ！ (2020年5月22日 20時) (
レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！（お前は早すぎんだよ） (2020年5月21日 22時) (レス) id: 1be42be6d7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます！そのお言葉嬉しい限りですうう！ほんとに更新遅いですが頑張ります！ (2020年5月13日 15時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 応援してます！(短くてすみません()) (2020年5月13日 14時) (レス) id: d0b41bf1bc (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 手越さん» リメイク前！？大昔から…！あの時は本当に…ちょっとお恥ずかしいｗありがとうございます！ぼちぼちですが頑張っていきます！ (2020年5月13日 14時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2019年7月20日 12時
