三十六枚 ページ38
Aside
それから私は佐々木さんにマネージャーがやる事を教えてもらった。
ここの学校のバスケ部には期待されているし私立だからという理由で、部費が多いらしく金善的には余裕があるから毎回マネージャーが薄めだがスポドリを部員人数分作るという。
私の兄の学校は普通に自分で用意してるってなんかの話で言ってた。
他にも備品の管理や、体育館の掃除、ボール拭き、けがの手当て、ノート記入など。
いろんなことを聞いて、まだ私がしなくていい事でもいずれするからと全て教えてもらった。
それらを私はメモに残し、静かに聞く。
佐々木さんに教えてもらっている間、私達の様子を遠くからひそひそと話す他のマネージャーや、練習中でも気になるのかこちらをちらちら見てくる選手たちもいた。
しかしそんなもの気にせず私はマネージャーの仕事を覚えていた。
時間はあっという間に過ぎ、もう部活時間が終わるころに。
「じゃあ明日から一緒にマネ業しようね!」
「はーい」
間延びした声で返事をし、彼女は制服に着替えに行った。
私はやる気ねぇのかと言われてしまいそうだが今日は制服で説明を聞いていたので、もう帰れる。
すると後ろからすでに着替え終えた三軍の選手たちが此方をみて何かを言っていた。
「あれ布団のヤマナシじゃね?」
「ずっといたけどもしかしてマネなんのかな…」
「できんの?あんな布団被ってる変人に」
散々言われて黙っている私ではない。
そりゃあ十回言われたうち八回はスルーするけど、今回はつっかかってやろう。
というか布団のヤマナシってなんか布団屋みたいなイントネーションで言うな。
「マネなるけど、文句ある?」
「うわっ聞こえてた」
一年だと思ったから思いっきりタメ口で言ったけれど間違ってないだろう。
私がもそもそと三人組の三軍に詰め寄れば、そいつらは後ろにのけぞった。
「やるからには、ちゃんとやるから。あんたらが練習中私が気になるみたいでチラチラ見てたけど、見る暇ないくらい無駄のない働きしてやるから」
ふんっと鼻息を荒くすれば、三人のうちの一人からやる気あるんだ…という呟きが聞こえたが、さっさと帰っていったので見逃してやろう。
もう一度鼻息を荒く吐き出しメモをチラチラ見返していると、つんと私の布団が誰かに後ろから突かれた。
「うわっ!誰!?うわっ、黒子君!?」
「はい黒子です」
だから驚かすなと注意すれば、だからつついたのにと反論してきた。
そうじゃなくて、足音させろって言ってんの!
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こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます!!(好き) 少々お待ちをっ! (2020年5月22日 20時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 続編おめでとうございます!!(お前は早すぎんだよ) (2020年5月21日 22時) (レス) id: 1be42be6d7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます!そのお言葉嬉しい限りですうう!ほんとに更新遅いですが頑張ります! (2020年5月13日 15時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 応援してます!(短くてすみません()) (2020年5月13日 14時) (レス) id: d0b41bf1bc (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 手越さん» リメイク前!?大昔から…!あの時は本当に…ちょっとお恥ずかしいwありがとうございます!ぼちぼちですが頑張っていきます! (2020年5月13日 14時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2019年7月20日 12時