一枚 ページ3
Aside
布団を愛し、ここ数年。
布団に関してはおまかせあれ、私は山梨A。布団に愛され、布団を愛す、一人の中学生。
「おい山梨！聞いてんのか！？何回も言うが布団を取れ、学校にそれを持ち込むのは禁止だと」
「あのねぇ、先生。貴方以外の先生はもう既に諦めてるんですよ、そろそろ諦めてはどうですか？」
「交渉を持ち込むなっ！ほら、剥ぐぞ」
「やだっ、先生ったら……そんなっ……」
「お前いい加減怒るぞ」
もう既に怒ってるじゃないですか、と布団の奥から憎まれ口を叩くと、布団越しからものさしでつむじを刺された。
これは体罰なんじゃないでしょうか。いけないんじゃないでしょうか。
「いいから、脱いでお天道様に顔出してみろ。明るい明日が待ってるから」
「今夕方で太陽沈んでるし、その前に私達二人以外いない教室の中で、お天道様なんて見えないんですが。先生には見られてるんですか？大丈夫ですか」
「何がとは聞かんが、お前許さんからな」
そう言いながら座っていた席を立つ先生。
ジリジリと、私の方に手を伸ばしてきている気がする。
私は命の危機を察知し、立ち上がり、一先ず逃げる体制をとった。
「せんせっ、せんせ？何その手、いやらしいんですけど」
「生徒相手にそんな気は起きん。いいから、こっち来い。俺が手伝ってやる」
「何をとは聞きません、近づかないでください」
きっとこの先生は、恐ろしいことをしようとしてる。
私の、私のお布団を引き剥がそうと！しているんだ！なんと恐ろしい……これでも先生なのか。
「くそっ！こうなったら！」
「…？」
「逃げるんだよォっ！！」
「おいまておい、廊下に飛び出すな！アホ！」
後ろからアホ、という言葉が聞こえたがそこはスルーし、私は教室を出て廊下を走った。
そこまではよかった。
走る度に布団が飛ばされようと、躓きようと、順調に先生から逃げれていたから。
けど、その逃げた先には赤いものが見えて
「うぉおおおっ！？ジャマーっ！！」
ぶつかる終わった。
そう思った私は瞬時に体育で習ったと思われる、受け身もどきの体制をとった。
.
ラッキーアイテム
革ベルト
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こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます！！(好き) 少々お待ちをっ！ (2020年5月22日 20時) (
レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！（お前は早すぎんだよ） (2020年5月21日 22時) (レス) id: 1be42be6d7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます！そのお言葉嬉しい限りですうう！ほんとに更新遅いですが頑張ります！ (2020年5月13日 15時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 応援してます！(短くてすみません()) (2020年5月13日 14時) (レス) id: d0b41bf1bc (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 手越さん» リメイク前！？大昔から…！あの時は本当に…ちょっとお恥ずかしいｗありがとうございます！ぼちぼちですが頑張っていきます！ (2020年5月13日 14時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2019年7月20日 12時
