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十四枚 ページ16

Aside


「言い方きつくないっスか?」

「助けてやった相手に説教かおい」




女の子が去って行って最初の一言、これだ。
なんだこいつ、中一でフェミニスト気取りか。

まって、こいつ確か、あれだ。クラスの女子が結構騒いでた、あの…キセリョってやつだ。

中学生で、モデルやってる。




「でもさっきの子俺に好意を寄せてくれてた子なんスよ?傷つけてどうするんスか」

「いや知らんけど。
ていうかあんなネチネチと言い寄られて、ごめん言うてるのに話聞いてなかったじゃんあの子。てかそもそもアンタ傷つけるとかなんとか言ってるけど、彼女の名前知ってるの?」

「…い、から始まってた」

「知らないんかーい」




幾らなんでも知ってると思ってたけど、知らないんだ。へぇ、知らないんだ。同じ女子としてちょっとあの子同情するわ。




「それでも!もっと穏便に済ませることができた、はず」

「例えば」

「た、たとえば…ちゃんと話を聞いて納得を…」

「あの子に?出来るの」

「今日のところは…って」

「ずるずる引きずると後が怖いよー女は」

「じゃあ…」

「じゃあ?」




どうするの。と、ミンチちゃんを撫でながら、キセリョ君を責め立てるように問う。

彼はあーもう!と自分の髪をぐしゃりと乱暴にかきあげ、私をキッとにらみつけてきた。




「俺はどうすればよかったんスか!?アンタにもわかんないでしょ!」

「いや普通に知らん。でも私の選択肢はあれだったの、だから正しい答えを知らないキセリョ君に私を説教する権利はありませーっん」

「なにこいつうっざ!!」




しってる、と軽く踊って煽りながら言うとキセリョ君はキャンキャンと吠えてきて。
やっぱ私人を煽るの得意だわ。

私が布団をぱたぱたさせて踊っていると、先ほど遊んでいたミンチちゃん以外の猫残り二匹も出てきて、みゃあん、と鳴いた。まだ体は小さく、子猫。母猫はいる、その猫とも仲いいです私。




「何この猫…」

「この抱き上げてる子がミンチちゃん、そして左の子がロースちゃん、右の子がヒレちゃん。全員雌よ」

「いや全員お肉じゃん」



ネーミングセンス、反省はしてるけど、後悔はしてない。呼びやすいし、呼び分けやすいし。

母猫の名前はオニクだ。

野良猫に餌をやってはいけないってことはわかってる、でも、なんかほっとけなくて。
将来的には四匹とも全部引き取りたいところなんだけど。


.

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こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます!!(好き) 少々お待ちをっ! (2020年5月22日 20時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 続編おめでとうございます!!(お前は早すぎんだよ) (2020年5月21日 22時) (レス) id: 1be42be6d7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます!そのお言葉嬉しい限りですうう!ほんとに更新遅いですが頑張ります! (2020年5月13日 15時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 応援してます!(短くてすみません()) (2020年5月13日 14時) (レス) id: d0b41bf1bc (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 手越さん» リメイク前!?大昔から…!あの時は本当に…ちょっとお恥ずかしいwありがとうございます!ぼちぼちですが頑張っていきます! (2020年5月13日 14時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2019年7月20日 12時

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