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二十三枚 ページ25

Aside


「いきなりなにー?」

「いきなり布団を剥ごうとする人に言われたくないです」




布団の奥からキッと睨むも、意味はなく。

もう一度手を伸ばしてくる巨人の手をペシっと払いのけると、それでも懲りずにのばしてくるので次々に払っていく。

コイツ…懲りずになんで手を伸ばしてくるんだよっ。




「あーもー何このチビ!なんで布団被ってんの?意味わかんない頭いかれてんじゃないの?」

「はぁあん?私別にチビじゃないけど?平均ですけど?アンタが…いやアンタがでかすぎだわ!」




幻覚か、私とこの巨人の間にバチバチとした火花が散っているような気がした。

なんで最近こんなに私喧嘩売られるんだろう、私悪いことした?ただ布団被ってるだけじゃん!

ぐるるるとお互い威嚇していると、巨人がいきなりあっと声を出した。




「そのカバンに入ってるやつって…」

「は?勝手にカバンの中を…」

「そのまいう棒ってどこで売ってたの!?」

「えええ」




私の布団ではなく、私のカバンを引っ張り布団の中から出した巨人は、空きっぱなしの私のカバンから兄貴がいつの間にか入れたまいう棒を取り出した。

待って?なに人のカバンあさってるの?




「ちょ、ちょっカバン返しなさい!」

「じゃあこの鳴門金時味のまいう棒頂戴!」

「まず返して!それからあげるから!」




素直に返してきた巨人にいよいよ行動の意味が分からなくなり、とりあえずまいう棒を取り出す。

奥にもう一本あったので、どうしようかと思ったがちらりと上を向き顔を確認すると、あまりにもキラキラしている瞳を持っていたのでしょうがなく二本取り出した。




「…ん」

「わあありがと〜!これ新商品なんだけどマジでどこ行ってもなくってさー、いよいよネットで注文しようとしたら全部売り切れ!なんで?って思ってたらこんなとこで出会えるなんてー、アンタ結構いいやつだね〜」

「ごめん、君のいい人基準が低すぎて心配になる」




喜んでいる巨人を横目にため息を零すと、また巨人は私の頭上に手を伸ばした。

まだ懲りないのかと身構えるが、その手はポンポンッと一度二度上下するだけで終わった。




「でもチビはチビだから」

「……え、うっざ!」




じゃ〜ね〜と、呑気に間延びした声を残し巨人は私の元から去って行った。



.

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こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます!!(好き) 少々お待ちをっ! (2020年5月22日 20時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 続編おめでとうございます!!(お前は早すぎんだよ) (2020年5月21日 22時) (レス) id: 1be42be6d7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます!そのお言葉嬉しい限りですうう!ほんとに更新遅いですが頑張ります! (2020年5月13日 15時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 応援してます!(短くてすみません()) (2020年5月13日 14時) (レス) id: d0b41bf1bc (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 手越さん» リメイク前!?大昔から…!あの時は本当に…ちょっとお恥ずかしいwありがとうございます!ぼちぼちですが頑張っていきます! (2020年5月13日 14時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2019年7月20日 12時

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