【黒○】信じるものの愛なり＿第二章＿【ヤンデレ短編集】

氷室ver1-5(女主) ページ12

リビングに行き、カバンを下ろすと、真っ先にソファーにダイブする。

家はアパートで、一人暮らしなのでテレビがない。

そのため、パソコンがある。(ハイスペックだお☆)

少しソファーでぐだってから、パソコンを立ち上げる。

インターネットを開き、今出ている天気予報を確認しようとした。

いつものように、天気予報という文字をクリックしようとしたのだが、


聞き覚えのある高校の名前が、新しいニュース一覧に出ていた。

『陽泉高校籠球部・・・集団、殺人？』


よくあることだが、頭が真っ白になった、とかはなかった。

それよりも、



なんで、陽泉が？なんで。紫原は？氷室は？

という方が強かった。



どうしても気になってしまい、ニュース一覧からそこをクリック。


『"強豪バスケ部、合宿中に何者かに襲われる"』

『"神奈川県のある合宿所で、秋田にあるバスケの強豪、陽泉高校のバスケ部のレギュラー、顧問が合宿を行っていた。"』


『"明日には海常高校との練習試合を控えていた。"
"そしてその合宿所には、東京都のバスケ部新星、誠凛高校も、合流する予定であった。"
"死亡者は、部員と顧問、合わせて、5人。一人は行方不明。"』


ははっ、うそでしょ？

とか

いい加減にして

とかそんな言葉浮かんでこなかった。

いや、なんの言葉も浮かばない。

ただ、つらつら読み続ける。

きっと、受け止めれていないのであろう。

きっと、受け止めたくないのであろう。

だが、仕方がないのだ。





彼らは、こういう、運命だったから。

最早変えれない、変えられない。


宿命とも取れるのか。そんな状況だ。


『・・・っ。』


彼女の意識はそこで途絶えた。

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