嫌い、大ッ嫌いなの【おそ松さん】

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弁当も食べ終わり、屋上から出ることにした

俺が立ち上がろうとすると、



「…クソ松。残れ」

「え？」



一松に呼び止められた

おそ松は“先に帰るからなー”と言って、他の三人を連れて出ていった

屋上のドアが閉まると同時に沈黙が流れる

気まずい…



「い、一松？用がないのなら戻ってもいいか…？」

「は？何言ってんの。用がないのにわざわざ呼び止めるわけないだろ…」



半目の目で睨まれる

確かにそうだよな…



「…お前さアイツのことどう思ってんの？」



ふと話し出した一松



「アイツとは…？」

「…如月」



強い風が吹く

どう思ってるって…



「…嫌いに決まってるだろ」

「ふーん。俺にはそう見えないけど？」

「え…？」

「さっき、如月のこと小さな声で呼んでたじゃん。皆には聞こえてないみたいだけど、俺は聞いてたから」



まさか聞こえていたなんて思ってもいなかった



「どうだろうな。アイツのことどう思ってるのかよく分からないんだ」

「…あっそ。じゃあいいや」



一松は俺の前を通り過ぎ、屋上のドアに手をかけた



「…早くアイツに対する気持ちに気づけよ。クソ松」



それだけ言うと一松は出ていった

一人、取り残された俺

如月に対する気持ち、か……



「…好きではないはずだ……」



そう言い聞かせ、俺もその場から立ち去った

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