嫌い、大ッ嫌いなの【おそ松さん】

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＊Aside＊



嫌々 教室を出て、裏庭に向かった

あの人は壁にもたれ掛かり、待っていた

私はそっと近づいた



「逃げないんだ」

『…逃げても無駄だから』

「ふっ、そうだな」



岸川先輩は身体を壁から離し、こちらに歩いてくる



「松野とは仲良くしてる？…見た限り仲良くなさそうだけど」

『アンタのせいでしょ』

「睨むなよ……」

『何で私を呼び出したのよ…。早く戻りたいの』

「…中学生のときお前、勝手に逃げたから言えなかったんだよな」



横目で私をチラッと見る

心の中で舌打ちをしてやった



「A。俺と付き合えよ」

『…は？』



“付き合え”だって？

何で命令形なの？



『無理』

「松野たちがどうなってもいいんだな」

『ｯｯ』



ニヤッと笑う



『っそれは、やめて…』

「じゃあ……」



グイッと私の腕を引っ張り、抱きしめる

そして耳元で、



「付き合えよ」



とさっきと同じことを言ってきた

カラ松達に何かされるのは嫌

渋々頷いた

岸川先輩は満足したようにニコッと笑い、私から離れた



「今からお前は俺の女だ。松野に嫌われるように演じろ。分かったか？」

『…う、ん……』



それだけ言うと先輩は去っていった

私はその場に座り込んだ



『…っ』



もう嫌だ…

あの人に縛られるのは

お願い、助けてｯ…









…カラ松…

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