殺して 10 ページ11
『わっ…!』
教室に入ると、足をかけられ、危うく転ぶところだった。
「ちっ」
『…』
またか…
何度やったら、気が済むんだろう。
華 「A」
背後から、【アノ子】の声。
『っ…』
振り返ると、突然蹴られた。
『ぐっ…』
華 「あら、醜い顔が尚更醜くなったわね」
「クスクス」
立ち上がろうとすると、また蹴られた。
華 「お前さぁ、なに王子様に近いてんの?」
『近づいてなんか…』
華 「へぇ…?昨日のことがあってよく言えるわね」
「昨日のことって?」
華 「こいつ、わざと倒れて王子様に運んでもらったの」
『わ、わざとなんかじゃ…』
「えっ、サイテー!王子様はみんなの物なのに!」
「謝りなさいよ!「クズな私が王子様に近づいて申し訳ありませんでした」って!」
華 「ほら、言われてるわよ?」
『っ…』
私だって、近づきたくて近づいたんじゃないのに…
「ほら!早く言えっつうの!」
さっきよりも大勢に蹴られて、体が痛い。
もう、やめて…
『…クズな私が…王子様に近づいて…申し訳ありませんでした…』
華 「最初からそう言えばいいの」
「クズはクズらしく隅にいろよ」
華 「クズと自覚しているのなら、私たちが片付けて上げる」
えっ…?
どういう…
考えていると、両腕を掴まれ、どこかに連れて行かれた…
________
「ほら、入れよ」
ドンっと押されて、倒れてしまう。
『うっ…』
華 「ここを出れるかしら♡」
柱に寄せられたと思うと、今度は手足を結ばれていく。
『いたっ…』
縄が痛い。
「じゃあねー」
完全に拘束された状態で【アノ子】達はどこかへ行ってしまった…
『嘘っ…でしょ?』
見たところ、ここは空き教室なようで、人が通らない場所だった。
『早く、出なきゃ…い"っ』
縄が思った以上にきつくて、解けない。
『ずっと、このまま…?』
そのあとも、何度も解こうとしたが、全く解ける気配もなかった。
『今、何時かな…』
時計をみると、12:36だった。
『嘘っ、もうお昼!?』
どうしよう、早く出ないと!
だが、全く縄は解けない。
どうしようか考えていると、ガラッとドアが開いた。
『え…』
? 「「「「え!?」」」」
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どうぶつ(プロフ) - やばい!!!泣けた!!! (2018年8月3日 23時) (レス) id: 07d0afdaa9 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - とても良かったです! (2018年7月27日 16時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 紅蓮さん» 返信がものすごく遅れてしまって、本当にごめんなさい!ありがとうございます! (2018年7月4日 23時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮 - 一話から見てて面白いです。頑張ってください! (2018年6月8日 17時) (レス) id: fa1bbbe3ca (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 映月さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません!ありがとうございます!! (2018年5月11日 23時) (レス) id: df76df93db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織姫 | 作成日時:2018年3月5日 19時