第24話 ページ38
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「そう。例えば特定のタイプのポケモンが出現しやすくなったり捕まえやすくなったり、ポケモンのタマゴが見つかりやすくなったり、他にもいろいろあるんだよ」
「へー!」
「ちなみにこの食事パワーは、町で売っているアイスクリームやその他お菓子類、カフェやレストランの食べ物でも発揮されるよ」
「じゃあ食事パワーっていろいろ混じっちゃうんですか?」
「ううん、食事パワーは30分経つと効果が切れるし、30分以内に別のものを食べた場合には後から食べたものの効果に上書きされるの」
「なるほどー……!」
「だから、例えば『午後にずっと見つけられていない特定のポケモンを捕まえたい!』って日には、お昼ご飯にお目当てのポケモンのタイプに対応したそうぐうパワーがついている食事を摂ればいいってこと」
「あ、なるほど、欲しい食事パワーによって何を食べるか決めるって戦略もありなんだ」
「そうそう」
というわけで、とりあえずは一度食事パワーを気にせず調理してみることにした。
「じゃあまずこっちの下になる方のパンにバターを塗って……」
「ううっ、均等に塗れない」
「少しずつゆっくり伸ばしてあげるのがコツだよ」
そして、いよいよ具材を載せるのだが。
「アオイちゃんは何を買ってきたの?」
「ママがよく作ってくれる材料で買ってきました。レタスと、ハムと、ポテトサラダ」
「あ、ベーカリー オルノにも行ってきたんだね」
「はい」
「よーし、それじゃあ早速載せてみようか!」
そこまでデコボコしていない食材たちなので、崩れることなく重ねることができた。
「じゃあそこに上半分のパンをのっけて、最後にピックを刺す!」
「はいっ」
これで、アオイ特製サンドイッチの完成だ。
「できたーっ!」
「うんうん、綺麗にできてるよ!それじゃあ早速カットしてみよう!」
食べやすいサイズにカットし、ポケモンたちにも配る。
「Aさんはどんなのを作ったんですか?」
「私はおばあちゃん直伝フルーツサンドだよ、生クリームはヨーグルト入りでさっぱり食べられるの」
「へー!あ、あの、少しだけ頂いても……?」
「もちろん。どうぞ」
アオイに1カット渡すと、早速食べて「おいしー!」と笑顔になっている。
「サンドイッチは時々町の人からレシピを聞けたりするから、積極的に聞いてみてね」
「わかりました!」
その後アオイは続けて自作のサンドイッチも頬張っている。
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作者名:リトルポム | 作成日時:2022年12月17日 1時