お気に入り100人突破記念！クリスマス特別編！ ページ12
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おはこんハロチャオ！作者です。
お気に入り登録100人突破ありがとうございます！
また、登録はしてないけど読んでるよーって方も、ありがとうございます！
本日は12月24日！世間はクリスマスですね！
というわけでこのお話でもクリスマスのちょっとしたエピソードを上げようと思います！
それでは、どうぞ！
Aのクリスマス 〜フリーズ村編〜
12月に入ると、高齢化の進むフリーズ村でもやっぱりクリスマスを楽しみにする温かい雰囲気が濃くなる。
それはAたちも例外ではなかった。
いつものようにAの背丈ほどもあるクリスマスツリーを祖母と一緒に飾り付け、晩秋に拾っておいた細い枝をしならせてリースを作る。
パチパチと爆ぜる暖炉の薪の音を聞きながら、グレイシアの頭に乗せてあげるためのクリスマス飾りを手作りする。
その隣では、祖母がAの体格に合わせ、毎年新しくセーターを編んでくれる。
「Aちゃん、今年はカメリア色がいいんだったね」
「うん！」
祖母の手元でだんだん出来上がっていくセーターを見るのは毎年の楽しみでもあった。
そしてクリスマス当日になると、朝からキッチンが忙しくなる。
大きなクリスマス・プディング、ジンジャー・ブレッドマンといった菓子類を拵えるのだ。
そして出来上がったお菓子と祖母お手製のムリングスパイスを片手に、村長の家に向かう。
「メリークリスマス！よく来たね」
村長の挨拶に出迎えられ中に入ると、すでに村人が何人も集まっている。
村長の家は一等広いので、毎年ここでささやかな宴会が開かれるのであった。
近所の人がローストビーフや七面鳥の丸焼き、大皿のサラダ、ふかふかのパン、など美味しそうな料理を持ってくるため、Aたちの菓子類と合わせれば立派なクリスマスのごちそうが完成する。
村長は村長で薫り高いワインやオーガニックなアップルジュースを用意してくれている。
ここに祖母お手製のムリングスパイスを加えて温め、特別なクリスマス・ドリンクを作れば、後はみんなで乾杯だ。
村人たちはグレイシア用に小さな器に取り分けたものも持参してくれるので、グレイシアもとても嬉しそうなのだ。
「盛大なものではないけど、こうして村全体でクリスマスの到来を祝えるのは、すごくあったかくて幸せな思い出だったなあ」
パルデアに来て最初のクリスマス、Aはチリにそう語ったのであった。
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年12月17日 1時
