転生したら幼児でした 2

64.5話 ページ23

そう言いながら、私が今開いているサイトのいる項目を指さした。

「本当ですね。飲んでから約ニ〜三時間。少し効き始めるまでに時間が。」

「スイセンは食べてから三十分程度で効果が出る様ですわ。」

あ、本当だ。それに嘔吐の症状が出るから少量なら重症になりにくい…。

使えそう。

「だけど、じわじわやるなら鈴蘭だねぇ。妾は見た目では鈴蘭のほうが好みだし。」

「なるほど…。」

じゃあどっちも持っとこうかなぁ…。というか、トリカブトの即効性の異常さが今回で分かったような…。数十秒で死んじゃうし。

「じゃあ、私はどっちも持っときます。鈴蘭は時間がある時に。スイセンは早めの効果が欲しいときに、ですね。」

「鈴蘭は量の調節が難しいから気を付けな。」

「勿論です！」

そうと決まれば、即決行！明日からはそれらの花を集めに行こう。


「ナオミ、このカルミアってお花がいいですわ！花言葉は、賞賛、爽やかな笑顔、そして大きな希望！」

とても良い意味の言葉が沢山だし、しかも花自体も凄く綺麗なのですが…。
毒物のサイトに載っているから勿論、

「葉っぱに毒があるみたいですよ。症状は嘔吐に頭痛、ふらつきなど。大量に摂取するとやはり死んでしまうそうですし…」

与謝野女医が続ける。

「これ、カルミアの花言葉は他にもあるよ。裏切り、野心、あと大望。」

正反対…。どっちなんだろう。

「こ、怖いですわね、カルミア…。」


綺麗な花なんだけどね。私は好きだなぁ。
そういえば、鈴蘭の花言葉も日本のものだったらすっごい綺麗な意味なんだけど、フランスでは怖いってサイトに書いてあるなぁ。


「ていうか、このサイト色々載ってますね、便利です。」

「ナオミもそう思いますわ！一つのサイトでこんなに情報が分かるなんて！」

「最近は便利な時代になったもんだねぇ。

それはいいとして、取り敢えずもう帰ったらどうだい？ナオミはともかくA、アンタまた補導されるつもりかい？」

おまわりさんの件…。て、その時与謝野女医居なかったような…。

「な、なんで知ってるんですか…？」

「国木田が言ってたよ。」

国木田さんから聞いたのか…。てっきり千里眼の持ち主かと…。な訳ないか。

「えと、そうですね。また補導される訳には行きません。帰らせて頂きます。

では、さよなら！」


「お花集めるの、ナオミも手伝いますから！集める時言ってくださいねー！」

「分かりました！」

そう言って、その日私は帰宅しました。

補導はされなかったよ！？

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