私がエース！【小湊亮介】

第四十六回 ページ47

亮「まだまだお子様だね」


思考が止まってる。

唯一頭に投影されるのは…


亮「…顔真っ赤だけど？」


スプーンにすくっていた最後の1口の麻婆豆腐。


それを亮介が食べた事。



貴『！！！！！！！



あ、赤くないです！！！辛すぎてあっついんです！！！



ご馳走様でした！！！！』



途中お皿を落としかけつつ流しの方へ駆け足で行く。


貴(な、何今のっ！！男って何も気にしないの！？

だって今の、いやそれ以上に…！！)



早くその場を離れたくてマッハでお皿を洗った。

水を止めた瞬間、声が聞こえた。



亮「A」


貴『は、はいぃ！！』


亮「今の、貸しだからね」


貴『ひぃいいい！！』


亮「何で悲鳴上げるの」


ビシッとチョップを食らって悶えるA。


するとチョップを振り落とした手をそのままAの頭に乗って、左右する。


貴『り、亮介先輩？』


頭を撫でられている。


どんどん顔に熱が集まる。


それと共に心臓が跳ね上がる音と



少しの恐怖がAを襲った。



亮「いいちっこさだね」


貴『…ちっこくないんですけど』


亮「生意気」



思い出す。




貴『…成宮鳴』



大嫌いなあの男を。

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