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第三十六回 ページ37

心がぎゅっとすると共に、ふわりと包まれたような感じがした。


重りが取れた。



亮「むしろ、頑張りすぎなくらいでしょ?




でも、好きなら貫けばいいだけだよ。」




その言葉に、Aは『え…』と顔を上げる。


そこにはいつもみたいに笑う亮介がいた。



亮「野球が好きなら貫けばいい。



逆流に飲まれて「負けるか」って気持ち1つで戦うなよ。


野球は、チームで戦うもんだろ。


お前は投手。状況は満塁、相手は4番バッター。

そんな時1人で背負ったら潰れるに決まってる。




そういう時は…」



ぐっと亮介はAの手を強く握る。



亮「仲間がお前を助けてくれるから。


一緒に戦ってくれるから。


お前の後ろには心強い仲間がいるんだ。



1人で背負うなよ、浅間」





その言葉に、Aは「ふはっ」と笑った。



亮「…人が真面目に話してるのに何笑ってんの?」



貴『いたたたたたた!』



ギリギリと繋がれた手に力が入る。


やめろ、手が壊れる。



亮「…大丈夫そうだね。




そういえば、お前が起きたら監督の元に連れて行けって言われてたんだ。



何を言われるかは俺は想像出来るけど…」



Aは視線を落としてからじっと亮介を見つめた。









貴『逃げません。』



そうして、Aは亮介と保健室の外に何故か居た数人の野球部員と共にスタッフルームへ足を運んだ。

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にゃん丸(プロフ) - 亮介さん大好き❣️更新が止まっているのが悲しいほど。どうか更新を再開してください。 (2021年12月17日 12時) (レス) @page48 id: 07285a2235 (このIDを非表示/違反報告)
紅麗亜 - とても面白かったです!更新停止しているのが悲しいです。もし、更新予定がありましたら、頑張ってください! (2019年10月13日 22時) (レス) id: 6a43e91660 (このIDを非表示/違反報告)
天野桃介 - ルキさん» うわ〜!嬉しいです!!思いつきで私の中の亮さん達を動かしてるだけなので面白いと言ってくれて嬉しいです!!ありがとうございます!! (2019年5月19日 20時) (レス) id: 3cfbb38bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - 面白いです!!毎回更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年5月19日 17時) (レス) id: 3d615f265d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天野桃介 | 作成日時:2019年5月14日 17時

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