私がエース！【小湊亮介】

第三十三回 ページ34

優しくしないで。


私を閉じ込めないで。


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貴『…っ…？』


目を覚ます。

白い天井。ふかふかなものの上に寝ている。


貴『保健室…？』



亮「気が付いた？」



貴『！！！！！』



突然聞こえた声にビビって横をむく。


すると亮介は「そんな驚いたらまた傷口開いちゃうよ」といつもの笑みを浮かべた。


貴『あー、えと？

大方ここにいる理由は分かるんですけど…なんで小湊先輩が？』



亮介は「これ」と手を上げた。
同時に自分の右手も上がる。



貴『おっふ…やらかした…』


亮「すっごく困ったんだけど。全力で気絶してるのに全く離さないんだから。」



クスクス笑ってる亮介からして、自分の傷はそこまで深くなかったのかなと一安心してると…



亮「怪我、軽くないよ」


低めの声が、部屋に響いた。



貴『え…な、だってここ保健室…』



亮「頭もそうだけど、左肘と右肩。右足。」


そう言われて腕を動かそうとすると…


貴『…っ！？』


左肘と右肩、右足首に激痛が走った。


知ってる。この痛み。


貴『…』


亮「浅間。お前…何をそんな背負ってるの？」

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