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第三十一回 ページ32

少し震えた声を出すA。


春市も、降谷も、栄純も、皆驚いて固まっている。


Aはよろめく体で輪から弾かれたキャッチャーの男の元へ行くと、何センチもある身長差を感じさせない程に男の胸ぐらを掴見上げた。



男「…っにすんだよ!」



貴『謝れ…』



男「はぁ!?」



その時だった。ダダダダ、と上級生と監督がBグラウンドにやってきたのは。



監「あさ…っ!」


貴『謝れって言ってんだよ!!!』


タオルに血が滲み出していく。



男「はぁ?お前に?俺が??何で???これは練習中のアクシデントだろ!?

謝るってのは悪ぃ方が謝んだよ!!!


お前だろ!!突っ込んできたのは!!!


俺はアウト取っただけだぜ!?!?」



栄純が「あいつ…っ」と立ち上がろうとした時だ。




貴『ちっげぇよ。




野球に謝れ!!!!!』




男「!?」



貴『お前がしたもんは野球じゃない!!!

誰かを傷付けて、貶める道具に使った!!!


野球に謝れ!!!!!』


血が染みきったタオルをおでこから外して大きく吠える。


ぎゅっと握ったタオルから、染みた血がぽたぽた垂れる。



男「…んだよ、てめぇ!!


女のくせに!!!弱ぇーくせに!!!


お前なんかと一緒くたにされたくねぇんだよ!!」



全員「「!!!」」



男が再び手を振り上げた。


貴(…っ、やば、足に力が…入らない…)


栄「A!!!」


ぶわっ___



1年の間を強い風が通り抜けた。




監「そこまでだ。」



男「!?か、監督!?」



男の胸ぐらを掴んでいたAの腕と、殴りかかった男の手を止める監督。



春「兄貴…!!」



その後には2、3年生たち。



監「弁明の余地は…ないぞ…!!!」

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にゃん丸(プロフ) - 亮介さん大好き❣️更新が止まっているのが悲しいほど。どうか更新を再開してください。 (2021年12月17日 12時) (レス) @page48 id: 07285a2235 (このIDを非表示/違反報告)
紅麗亜 - とても面白かったです!更新停止しているのが悲しいです。もし、更新予定がありましたら、頑張ってください! (2019年10月13日 22時) (レス) id: 6a43e91660 (このIDを非表示/違反報告)
天野桃介 - ルキさん» うわ〜!嬉しいです!!思いつきで私の中の亮さん達を動かしてるだけなので面白いと言ってくれて嬉しいです!!ありがとうございます!! (2019年5月19日 20時) (レス) id: 3cfbb38bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - 面白いです!!毎回更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年5月19日 17時) (レス) id: 3d615f265d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天野桃介 | 作成日時:2019年5月14日 17時

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