私がエース！【小湊亮介】

第二十三回 ページ24

地獄の朝練が終わって、地獄の朝ご飯の時間が来た。


2、3年はハイペースだが1年の箸は止まりまくる。


朝からあれだけ動いてどんぶり3杯。


きついにも程がある。


貴(決めた、今日からどれだけ時間かかっても吐かない！)


そう箸を進める。

朝ごはんも夜ご飯程ではないがスタミナ料理。


春「Aちゃん、昨日より食べるの早いね。すごい。」


貴『うん！負けないようにね』


その姿を見て春市も感化されたように箸を進める。


一方栄純は目の前で顔面蒼白アバター状態だった。



___________


それから数日。


他の1年男子部員からの練習妨害は止まず、Aの体には傷が増え始めていた。



「やめろ」「消えろ」など精神的に潰してこようとする者も多かったが、それに負けじとAはただ前だけを見た。



そんな状況を打破するきっかけは、最悪なものであった。

第二十四回→←第二十二回

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す