毒の華2【高尾和成】

華44 ページ4

”さて、問題です。
今日日直である斎藤は
今頃何をしてるでしょう”





無表情で問うA







高尾「……さあな」







よく分からない質問に
首を傾げる








貴「正解は、
誠凛高校の1年女子とデート中でしたー」









明るい声で言うが、
顔は相変わらず無表情。








こいつは何が言いたいんだ？









高尾「まあ、ついでだし？
仕方ねーだろ」


貴「はぁ……お人好しすぎでしょ」









高尾「ところでさ…
何でそんなこと知ってんの？」






俺はさっきから気になっていたことを聞く







貴「私は全員の秘密知ってるよ」








全員の秘密か……








高尾「じゃあ…俺のは？」

貴「和成のは……」


高尾「？」









.









貴「 知らない……
人の情報は他の人からもらってる。
けど、和成のは自分で調べるからって断った」








ん？









高尾「何？それって……」


貴「少しは興味でたから…」









ぷいっと顔を逸らしたAは、
照れているのだろうか。









嬉しい、
すげー嬉しい









高尾「俺のこともっと知ってよ」









嬉しすぎて
気づいたらそんなこと口走っていた。









自分でも何言ってんだ俺、
って恥ずかしくて顔を背ける









.









貴「じゃあ、
もっと教えてもらわなきゃね…」

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