繋ぐ想い4【ダイヤのA】

生意気 ページ26

亮介side

Aは

”先輩たちの分まで、全力で投げてきます”
とか言って走っていった。


立派になったなA…



純「よかったのかよ、Aのこと。
まだ好きなんだろ？」


よかった…とは素直にまだ言えない…




でも……

亮介「幸せそうでよかったよ」

純「ったく、意外とお人好しだなお前」

亮介「うるさい」


とチョップをしたら、
痛てーよとか怒鳴ってる。

みんな変わらないな。



亮介「本当はさ、分かってたんだよね。
あいつが初めから川上に惹かれてたこと」



川上は最初からあいつが
野球をまたできるって信じてた。

一緒にいた時間が長い俺や春市よりも…
同じクラスの倉持や御幸より…

他の誰よりも…
Aのことを信じていたし愛していた



”それじゃああいつから
野球を奪うんですか？”

”亮さん、
俺またそのときのAに
戻らせてみせますよ”




普段弱気な性格なくせに、
Aのことになると急に男らしく、
強気になる俺の後輩は



亮介「本当生意気」

哲也「亮介…」


亮介「でもさ、あいつあんな顔できるんだね。凄い幸せそうな顔してた」



やっぱりお似合いだよ



亮介「何みんなしんみりしちゃってんの！？
悔しいけど後悔はしてないし、
俺はあいつが輝いていればそれでいい」



純「ちっ、かっこいいじゃねーかコノヤロー」




丹波「お、そろそろ試合始まるな」


だから









”勝てよ、A”

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