繋ぐ想い4【ダイヤのA】

愛おしい ページ17

川上side

御幸「そうか……ナックルボールを…」




会っていた理由は分かった…
でも俺は一つだけまだ気になることがある




倉持「じゃあ、
好きとか言ってたやつはなんだ？」

貴「はぁー？何のこと？」




そう、好きって長緒先輩のことなのか……





倉持「こいつと話してる時に、
好きだとか憧れとか言ってたじゃねーか」

貴「倉持、アキラは先輩だよ！
こいつとか言っちゃダメ」

倉持「す…すいません」

長緒「別にいいよ」

御幸「いやいや、
お前も人のこと言えねーけどなw
呼び捨てじゃねーかw」




全然話が進まない…
ずっとうじうじしてても仕方がない…
この際俺から聞くことにした




川上「っで…好きって…？」

貴「ああ…あれは、
ナックルボールを初めて見た時、
かっこよくて憧れで一番好きな投球って
言っただけだけど？」

川上「なんだ…そうだったのか…」



そういうことか…
俺の中でモヤモヤしていたものが消えた
よかった、安心した


そんなこと考えていると
Aが口を開いた。





貴「うん、だから負けないよノリ」

川上「俺？」


貴「エースナンバーは私がつける。
ノリにも沢村にも降谷にも
負けないから(ニッ)」

川上「(クスッ)俺も負けねーよ」

貴「はぁー？私がエースだもん！」

川上「はいはい」

貴「あー、その態度ムカつくー」



こういう言い合いする時間も
止まって欲しいと思ってしまう俺は
相当Aに惚れている。


生意気で負けず嫌いなとこも
本当は凄く優しいとこも
こうやって俺に微笑む笑顔も
全てが愛おしいと思えるんだ





御幸「ったく、ノリも大変だな。
こいつがライバルであり
好きな人なんて(ボソッ)」

倉持「ヒャハ、いいんじゃね？
いい関係なんじゃねーの？(ボソッ)」

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