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『やっぱりここか…』
レ【生まれた時からずっと俺の頭の上には、
どけられない岩が置かれていた】
召使いA「はぁ…。第一王子のファレナ様はあんなに朗らかでいらっしゃるのに…何故弟であるレオナ様はあんなに気難しくていらっしゃるのか…」
召使いB「しかも、全てを砂に変える魔法を使うなんて…。恐ろしい…」
召使いC「2人ともやめないか！誰かに聞かれたら
どうする！」
『全てを砂に変える魔法…そんなにダメな魔法なの。
ゴミとか砂に変えちゃえばゴミ箱にゴミを捨てに
行かなくてもよくなるし、俺は便利だと思うけど…』
レ【…もし、俺が第一王子だったらきっと
こう言われただろう。
“第一王子のレオナ様は思慮深く、強力な魔法を
使いこなす魔法士だ。能天気な弟とは大違い。”と。
それが第二王子になっただけでコレだ。】
『自分より下の誰かと比べないと安心できないのは
人間も獣族も一緒なんだな…』
レ【第二王子はやることなすことケチをつけられ、
第一王子を称えるためのダシにされる。
どうやったって一番にはなれない。】
『一番にはなれない…』
ファレナ「レオナ！何故今日の式典に来なかった？」
『こっちでもサボってたんだ…』
レ「式典？あぁ…兄貴の息子を国民に見せびらかす親馬鹿パーティのことか？
それは失礼を。つい二度寝しちまった。」
『二度寝なら仕方ない。』
フ「国民に未来の王の顔見せをする大切な日だぞ！」
レ「確かにめでたい日だな。
嫌われ者の第二王子の王権継承権が永遠に消えた記念日だ。」
フ「そんな言い方はよせ！」
レ「生まれた順番が早い奴は得だよなぁ…
毎日、歌を歌いながらゴロゴロ昼寝してたって王になれる。」
フ「レオナ…たとえ王になれなくとも、お前は賢い。この国のためにできることがたくさんあるはずだ。」
レ「この国が頭の出来で王を決めるしきたりなら
やる気も出したんだがな。」
フ「レオナ！待つんだ、レオナ！」
レ【ほんの数年生まれたというだけで、何故こんな
想いをしなくちゃならない？
どれだけ勉強しようが…どれだけ魔法を使えるようになろうが…
生まれてから死ぬまで兄より優秀だと認められることはなく、王にもなれない。】
『…先輩も死ぬほど努力してきた人だったんだな。』
レ【何故、俺は第二王子に生まれた？何故、俺は
永遠に一番になれない？何故だ…何故だ…！何故だ！
＿＿＿＿人生は、不公平だ。】
グ「オイ！起きろ！」
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(名前)(プロフ) - 夜遅くに失礼します！こちらこそ、いつも読んでくださりありがとうございます！嬉しいです！ぶ、文才の塊ですか！？でしたら、こんな嬉しい褒め言葉を使ってくださる、かれーのるー様も文才の塊ですね！(笑) (2021年8月31日 22時) (
レス) id: fa7ef4061c (このIDを非表示/違反報告)
かれーのるー - 早朝に失礼します！続編おめでとうございます！更新されるたびに楽しんで読ませていただいてます。文才の塊ですね？！最高です！これからも応援してます！ (2021年8月31日 4時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：力持ちクマさん(っ´ω`c) | 作成日時：2021年8月24日 19時
