その、ひび割れし仮面は【日番谷冬獅郎】

40.愚物への制裁 ページ42

虚に向け死神の物ではなく破面の斬魄刀を構える


お喋りなコイツにはコチラの方が似合うだろう


幸いにも私の斬魄刀の見た目は死神のそれと大差ない


あまりハデには戦えんがな


[殺ス！死神ィイィィ]


公園の風景に体の色を変え溶け込む虚


だが霊圧は見えている


左だな


『消えるが良い』


私は斬魄刀を振りかぶる


しかし虚は素早く躱し少し距離を取ると長く赤い舌をこちらへ伸ばす


私を投げ飛ばしたのはこれか。


私は持っていた刀に霊圧を込め、攻撃を刀身で受ける

そしてその舌を伝い私の霊圧を虚へと送る


フチが黒く灰色の霊圧が雷の様に一瞬、虚と私を繋げる


虚は舌から何かを流されたことに驚き舌を戻す


準備はできた。


私は刀身に息を吹きかける


すると虚がうめき声をあげ苦しみだす


[グギャアアアアアア！！！]


ビリビリと雷の様に虚の体に纏わりついた私の霊圧が虚を食い尽くす


『死の吐息 -アリアント・デ・ムアルテ- 』


虚のうめき声に隠れ私の技名は聞こえることはなかった


虚が消滅したのを確認すると


斬魄刀を鞘に納め、黒崎たちの元へ戻る

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