始祖様は恋愛なんて分かりません！ 2

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コンコンっ


恵「はい」


A「恵くん」


恵「A…どうだった？」


A「上手くいったよ」


恵「…そうか」


ぎゅうっ


安心したような顔で抱きしめてくる。


A「上層部に話し終わったあと、悟くんがすっごい笑ってた」


恵「何があったんだよ…」


かくかくしかじか


恵「…それ、見てみたかったな…」


A「い、嫌だよ…変な顔してたかもしれないし…」


恵「お前に変な顔って概念あるのか…？」


A「あ、あるよ…変な顔は…恵くんには見せたくない」


恵「…！…ふっ…」


なでなで


A「…？な、なぁに？」


恵「いや…何でもない」


A「あ！それより、ケガ大丈夫？！」


恵「あぁ。お前が時転で治してくれたしな」


A「そっか…よかった…」


ぎゅうっ


A「恵くん、今日はずっと一緒にいちゃだめかな…？」


恵「…今日と言わず、明日も明後日も好きにしていい」


A「…んふふ。ありがとう…それじゃ、暇な時は遊びに来るね」


恵「ああ。たまにはAの部屋にも遊びに行かせろよ」


A「うんっ。もちろん」


ガタンっ


A「…？」


恵「隣からなんか音したな」


キィッ


恵「げ、隣かよ。空室なんていくらでもあったでしょ」


悠仁「おっ、伏黒！…と…」


五条「悠仁、この子が始祖様。君の死刑を取り消してくれた人だよ」


悠仁「え？！マジで？！ありがとう、始祖様！！」


A「ふふ、いいえ。それより、始祖様じゃなくて、名前で呼んで欲しいな」


悠仁「あえっと、あ、俺虎杖悠仁！！…名前は？」


A「白城A。よろしくね、悠仁くん」


悠仁「おう！！！」

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