観察三十五 ページ10
矛盾が生じる二人。
一つ生まれる可能性
そうだ、名前は守護。でもこの可能性を話して何になる？
信じられる内容ではないし、あまりにも突飛な話
「二人とも今日は帰りな。もう日も沈む、そろそろ帰った方がいい」
夜は神々の時間だ
そして妖たちの時間でもある
何かを感じ取ったのか彼女たちは頭を下げると退出していった
他の役員も帰さないとなとため息をつきながら私は震えるスマホを手に取って耳にあてた
「すまんしばらく学院たのむ」
「今からそっち行くので首あらってまっててくれます？」
え、ちょっと聞こえたが私はスマホを切り横で聞いていたであろう朔間が肩を震わせて笑っていた
「いってくるがよい、あとのことは夜の支配者である吾輩に任せておけ」
「中二病」
「行ってきますのチュウがお望みじゃな？気付かずにすまんなぁ」
「いってくる」
目がマジだった
私は廊下を駆け足で下りながら可能性のことについて考えを巡らせる
矛盾する二人の名前
虜にされていない深海奏汰
虜にされた守沢千秋
本来二人の立場は逆転していなければおかしいはず
祖母の教えに倣ってだけれども。でもこの組み合わせ。片方が肩代わりしたとするなら
やめよう。整理ができない
靴を履き外に駈け出した。その時聞こえてきたのは言い合う声
声的に一年生かな？
「ですから！なんで練習どころか大事なライブにすら来てくれないんですか！」
「そ、それはねーちゃんが一緒に居たいって」
「そんなの関係ないです！僕らが優先すべきはファンの方々です！満君も友也君も先輩も！わかっているはずなのになんで、なんで！」
叫ぶように言い放つのは紫之創。ってことはアレは彼のチームメンバーか
困ったように戸惑ったように瞳を揺らせる三人
なるほど、アレが軽度の症状か。ファンを選ぶか好きな子を選ぶか
けれど彼らは頭で理解できているようだ。
「にーにゃんにもわかんないんら」
「え…」
「ライブに行かなきゃいけない。でも彩奈に頼まれると頭がぼぅっとするんら。ファンが大事そのはずなのに何かが晴れようとするけれど彩奈の傍にいるとそれもまた隠れるような…」
彼の言葉から告げられるそれはまるで洗脳のようだ
戸惑う彼らは最後に「ごめん」とつぶやき消えていった
そこに残るのは力なく崩れる紫之。私は少しだけ考えるどうすべきか
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妃瀬(プロフ) - 続編はなんらかの理由で開かない様だ…。めちゃくちゃ好きな作品だから是非続きを見たい (6月10日 0時) (
レス) id: 7f2cf0d803 (このIDを非表示/違反報告)
カレン - 続編が開けない悲劇 (2021年2月22日 16時) (レス) id: 103a37bcc3 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮華 - 確かに続きを見ようとしたらページが無くてシリーズ3まだなのかな？って思いました！リクエストで、2月8日（ニーハイの日）と言う事でニーハイを履いた夢主に対してレオくんが独占欲と嫉妬全開になる話お願いします！ (2020年3月23日 7時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
クロにゃんスリーピー(プロフ) - この小説が面白くて気に入りました！シリーズ２から続編を見ようもしてもページがみつかりません！どうしたらいいですか？ (2020年1月21日 17時) (レス) id: bad43f72a1 (このIDを非表示/違反報告)
朔咲(プロフ) - この小説とても面白いです！お気に入り登録しました！このシリーズは２まで読ませて頂いたのですが、「続編を見る」を押してもページが見つかりません！続編はないのでしょうか？ (2018年12月28日 16時) (レス) id: 6cb6312e2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空道ユメノ x他1人 | 作成日時：2017年6月9日 21時
