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第72話 ページ7

〜次の日〜


いつも通りの朝を迎えた私は、昨日の事が全部夢だったのでは……という考えが浮かんだ。


それだったら良いのに、と思いながらお母さん達の部屋の戸を開ければやはり出る準備をしている訳で。



松母「あら、起きたの?おはよう」


『うっ…うん!おはよう!』



いつもと変わらないその表情に少し息が詰まってしまったがなんとか返す事が出来た。これなら大丈夫そう。


隣ではお父さんもまた同じように準備をしていたが、話す余裕もなく私はその部屋を後にした。


______



二階に上がり、襖を開けると……やはり起きていた。



お「あっ、姉ちゃん。おはよう。」


『うん、おはよう。今日は早いんだね。』



と、声を掛ければ「おうっ!」と笑顔で答えてくれる。……おそ松だけは。


同じくこの家を去る一松とトド松は無言で身支度を続けている。下を向いている為、表情は確認出来ないがきっと暗い顔をしているんだろう。


他の三人と言えば心ここにあらず、といった感じだ。私が入って来た事にも気付いていないのだろう。


一日で、全てが変わった。そんな風に思えた。


兄弟はバラバラになり、この先家族皆で会える日が来るのかさえもわからない。


まるで、私の家族みたいだ……


そう思いながら、朝食を作ろうとキッチンへ向かった。

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莉奈 - 更新頑張ってください。楽しみに待ってます。とても面白いです。応援してます。 (2018年9月9日 3時) (レス) id: 59f256afe6 (このIDを非表示/違反報告)
閖奈(プロフ) - 黒夜月 さん» ありがとうございます!これからもコツコツと頑張らせていただきます! (2017年4月6日 18時) (レス) id: 8f3782b877 (このIDを非表示/違反報告)
黒夜月 - 更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2017年4月6日 9時) (レス) id: 047865604b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:閖奈 | 作成日時:2016年10月10日 8時

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